●議事日程
第1 会期の決定
第2 議案第6号 秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の育児休業等に関する条例及び秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の勤務時間、休日、休暇等
         に関する条例の一部を改正することについて
第3 議案第7号 損害賠償の額を定めることについて
第4 報告第1号 平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費繰越計算書
第5 報告第2号 平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計繰越明許費繰越計算書
第6 報告第3号 平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越し繰越計算書
第7 一般質問

本日の会議に付した事件
 日程第1〜日程第7 議事日程に同じ

出席議員(10名)
  1番 渡 邉 孝 広   2番  橋 照 雄
  3番 込 山 弘 行   4番 福 森   登
  5番 諸 星   光   6番 石 井 誠 一
  7番 渡 辺 紀 之   8番 笠 原 国 昭
  9番 風 間 正 子  10番 前 田 秀 資

欠席議員(なし)


説明員出席者
  組合長
   古 谷 義 幸
  副組合長
   長 塚 幾 子
  事務局長
   山 口 一 男
  施設計画担当専任技幹
   安 藤   茂
(総 務 課)
  総務課長
   小 澤   豊
  施設管理担当専任技幹兼業務班技幹
   天 野 吉 雄
  庶務班主幹
   小清水 雅 之
(施設計画課)
  施設計画課長
   串 田   浩
  クリーンセンター建設担当専任技幹
   濱   一 彦
  施設計画班技幹
   遠 藤   巌
(工   場)
  工場長
   府 川 克 己
  施設管理班技幹
   長 嶋 賢 治
   
(秦野市及び伊勢原市)
  秦野市経済環境部長
   高 橋 昌 和
  伊勢原市経済環境部長
   宍 戸 晴 一
  伊勢原市参事兼環境美化センター所長
   志 村   功
  秦野市参事兼清掃事業所長
   橋 本 晋 一

議会事務局職員出席者
  事務局長
   谷 口 嘉 信
  参事兼次長
   北 村 眞 司
  次長補佐
    橋 喜 勝   
  議事調査班主査
   遠 藤 一 成
  議事調査班主任主事長
   小 島 正 之


午前10時04分  開 会

風間正子議長 [ 1 ] これより平成22年秦野市伊勢原市環境衛生組合議会第2回定例会を開会いたします。
 本日の議事日程は、お手元にお配りしたとおりであります。
 直ちに本日の会議を開きます。

会議録署名議員の指名

風間正子議長 「会議録署名議員の指名」を行います。
 この定例会の会議録署名議員は、会議規則第94条の規定に基づき、議長において橋照雄議員及び込山弘行議員を指名いたします。

日程第1 会期の決定

   日程第1 会期の決定  

風間正子議長 日程第1 「会期の決定」を議題といたします。
 お諮りいたします。この定例会の会期は、本日1日といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

                          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

風間正子議長 御異議なしと認めます。
 したがって、会期は本日1日と決定いたしました。

日程第2〜第6、議案第6号、7号、報告第2号、3号

   日程第2 議案第6号 秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の育児休業等に関する  
            条例及び秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の勤務時間、  
            休日、休暇等に関する条例の一部を改正することについ  
            て                          
 日程第3 議案第7号 損害賠償の額を定めることについて           
 日程第4 報告第1号 平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費繰  
            越計算書                       
 日程第5 報告第2号 平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計繰越明許  
            費繰越計算書                     
 日程第6 報告第3号 平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越  
            し繰越計算書                     

風間正子議長 日程第2 「議案第6号・秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の育児休業等に関する条例及び秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正することについて」から日程第6 「報告第3号・平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越し繰越計算書」まで、以上の5件を一括して議題といたします。
 組合長から提案理由の説明を求めます。
 組合長。

                          〔組合長登壇〕

古谷義幸組合長 [ 2 ]  おはようございます。本定例会に御提案をいたしました諸案件について説明をいたします。
 御提案をいたしました案件は、条例の改正案1件、損害賠償の額を定める案1件、報告事項3件の合わせて5件であります。
 初めに、「議案第6号・秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の育児休業等に関する条例及び秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正することについて」を説明いたします。本案は、急速な少子化等に対応するため、養育または介護を行う職員の両立支援を推進する観点から、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正により、職員の配偶者が育児休業をしている場合であっても、育児休業をすることができるようになったこと等に伴い、本条例においてその取得要件等を定めるとともに、養育または介護を行う職員の早出遅出の勤務、3歳に満たない子の養育を行う職員の時間外勤務の免除等を整備するため改正するものであります。
 なお、本件の条例の施行日は本年6月30日といたします。
 次に、「議案第7号・損害賠償の額を定めることについて」を説明いたします。本案は、本年4月27日に発生した本組合職員が運転する公用車による交通事故につきまして、損害賠償の額を定めるため、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、議会の議決を求めるものであります。
 事故の概要につきましては、お手元の議案に記載してありますように、公用車が後退したところ、後方の安全確認が不十分であったため、後方で一時停止をしていた車両に接触し、その車両を損傷させたものであります。その車両の損傷に係る損害賠償につきまして、議案に記載した額を負担することで示談の内諾を得たものであります。公用車による交通事故防止につきましては、職場での一声運動の徹底など一層の注意を喚起し、安全運転に対する意識を高め、事故再発防止に向け取り組んでまいりますので、御理解をお願いいたします。
 次に、「報告第1号・平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費繰越計算書」であります。本件は、平成21年度から2か年の継続事業として実施しております秦野衛生センター100キロリットル処理施設解体工事費等、平成21年度から4か年の継続事業として実施しておりますクリーンセンター建設工事費及びクリーンセンター建設工事施工監理業務委託料につきまして、平成21年度年割額の執行残額、総額2億3,777万5,000円を平成22年度に逓次繰り越ししましたので、地方自治法施行令第145条第1項の規定により報告するものであります。
 次に、「報告第2号・平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計繰越明許費繰越計算書」であります。本件は、去る3月定例会において繰越明許費の議決をいただいておりますクリーンセンター建設推進事業費の地上デジタル放送調査業務委託料など3件につきまして、総額723万円を平成22年度に繰り越しましたので、地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告するものであります。
 次に、「報告第3号・平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越し繰越計算書」であります。本件は、お手元の繰越計算書に記載してありますように、市道63号線の仮設歩道につきまして、当初設置を予定していた市道の南側から北側に変更したことにより、民地の借地契約及び農地の一時転用手続が発生し、これに時間を要したため、384万4,500円を平成22年度に繰り越して執行するため、地方自治法第220条第3項のただし書きの規定により事故繰り越しの措置をとりましたので、同法施行令第150条第3項の規定により報告をするものであります。
 以上で説明を終わります。よろしく御審議の上、御議決賜りますようお願いをいたします。

                          〔組合長降壇〕

風間正子議長 提案理由の説明は終わりました。
 これより審議に入るわけでありますが、議事の整理上区分して行います。

日程第2 議案第6号

   日程第2 議案第6号 秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の育児休業等に関する  
            条例及び秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の勤務時間、  
            休日、休暇等に関する条例の一部を改正することについ  
            て                          

風間正子議長 まず、日程第2 「議案第6号・秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の育児休業等に関する条例及び秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例の一部を改正することについて」を議題といたします。
 これより質疑に入ります。

                          〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕

風間正子議長 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。

                          〔「省略」と呼ぶ者あり〕

風間正子議長 討論なしと認めます。
 議案第6号を採決いたします。
 議案第6号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。

                          〔賛成者起立〕

風間正子議長 賛成全員であります。
 したがって、議案第6号は原案のとおり可決されました。

日程第3 議案第7号

   日程第3 議案第7号 損害賠償の額を定めることについて  

風間正子議長 次に、日程第3 「議案第7号・損害賠償の額を定めることについて」を議題といたします。
 これより質疑に入ります。

                          〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕

風間正子議長 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。

                          〔「省略」と呼ぶ者あり〕

風間正子議長 討論なしと認めます。
 議案第7号を採決いたします。
 議案第7号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。

                          〔賛成者起立〕

風間正子議長 賛成全員であります。
 したがって、議案第7号は原案のとおり可決されました。

日程第4 報告第1号

   日程第4 報告第1号 平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費繰  
            越計算書                       

風間正子議長 次に、日程第4 「報告第1号・平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費繰越計算書」を議題といたします。
 これより質疑に入ります。

                          〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕

風間正子議長 質疑なしと認めます。

日程第5 報告第2号

   日程第5 報告第2号 平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計繰越明許  
            費繰越計算書                     

風間正子議長 次に、日程第5 「報告第2号・平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計繰越明許費繰越計算書」を議題といたします。
 これより質疑に入ります。

                          〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕

風間正子議長 質疑なしと認めます。

日程第6 報告第3号

   日程第6 報告第3号 平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越  
            し繰越計算書                     

風間正子議長 次に、日程第6 「報告第3号・平成21年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越し繰越計算書」を議題といたします。
 これより質疑に入ります。

                          〔「議事進行」と呼ぶ者あり〕

風間正子議長 質疑なしと認めます。

日程第7 一般質問

風間正子議長 次に、日程第7 「一般質問」を行います。
 一般質問は、発言通告一覧表に従い、質問を行います。
 渡邉孝広議員。

                          〔渡邉孝広議員登壇〕

1番渡邉孝広議員 [ 3 ]  ただいま風間議長の許可をいただきましたので、通告のとおり3点にわたる質問をさせていただきます。
 まず初めに、斎場の運営・管理と将来見通しについてでございます。秦野斎場につきましては、秦野市営の斎場の老朽化による新しい施設建設計画がございまして、広域行政の観点から、火葬場、施設の設置及び管理について、伊勢原市と秦野市で共同処理をすることとなり、昭和50年度から2か年の継続事業として建設されました。建設施設につきましては、当初火葬炉3基でございましたが、炉の保守点検や機能の維持等を考慮いたしまして、平成5年に2基の増設工事を実施いたしました。現在5基体制で、火葬能力1日当たり17体ということになってございます。
 そこで、お伺いをいたしますが、まずこの秦野斎場については、昭和51年に建設されまして、また平成5年度に2基の増設がされてございますが、当初の建設からかなり年数もたっております。炉の状況と施設本体の老朽化の度合いが現状ではどのようであるかということを伺いたいと思います。
 また、当初の炉と、それから増設された炉とでは施工業者も違いますし、性能、技術等も異なっていると思いますが、その火葬の状況、いわゆるお骨の状況がどのように違うのか。また、現状どのような状態であるのか、不具合があるのかないのか。また、無煙無臭とうたわれておりますけれども、排ガスの出具合はどのようであるのかお伺いしたいと思います。
 また、現状の炉の老朽化におきまして、将来の火葬件数が増加することが見込まれるわけでありますが、いつぐらいまで現状の秦野斎場での対応が可能であるのか。先ほどの議員連絡会におきまして、新たな更新計画を策定する基本方針を打ち出すという御報告はいただきましたが、施設の更新の期日をいつごろに想定をしているのか。現状の施設では、いつまでが対応が可能であるのかについて伺いたいと思います。
 また、更新をする場合には現状の施設、秦野市曽屋1006番地の現状の敷地を基本として考えるのか。それとも、別の場所についての検討を、候補地を探していくのか。現状での方針はどのようであるかを伺いたいと思います。
 また、霊安室や拾骨時のプライバシーの保護や、あるいはペットの火葬など、新しいニーズへの対応についてお考えがあるのかお伺いしたいと思います。
 それから、物品調達についてお伺いいたします。秦野市伊勢原市環境衛生組合の入札につきまして、以前二市組合のもとで入札を開始されていたものが、現状では秦野市の契約課のほうに契約事務の委託をしている状況でありますが、その中で現状では、例えば「過去10年以内に官公庁が発注する同等品を納入した実績があること」などという入札参加要件がつけられているケースが多く見受けられます。秦野市の契約課においてつけられているこの要件については、二市組合としてはどのように考えていらっしゃるのか。二市組合が独自に発注をしていたときと現状ではどのように違いがあるのかを伺いたいと思います。
 また、入札要件の中の参加要件の中に、「事業協同組合であること」ということが参加要件になっている委託事務がございますが、その要件をつけた背景はどのようであるかを伺いたいと思います。
 3番目の廃棄物処理施設の管理業務についてお伺いいたします。伊勢原清掃工場の90トン炉の施設管理業務について、現在入札が検討されていると聞いておりますが、施設の管理業務における組合の基本方針はどのようであるかを、まずお伺いしたいと思います。

                          〔渡邉孝広議員降壇〕

風間正子議長 事務局長。
山口一男事務局長 [ 4 ]  それでは、最初に御質問の大項目の1点目、秦野斎場の運営・管理と将来見通しについて、御質問の順にお答えしたいと思います。
 まず、秦野斎場の建造時期の異なる炉の状況と施設本体の老朽化の度合いはどのようかと、こういった内容の御質問だととらえさせていただきますけれども、秦野斎場は昭和51年9月に火葬炉3基、待合室3室で供用を開始いたしまして、その後火葬需要の増加により平成5年に火葬炉を2基、そして平成10年に待合室を2室増設いたしまして、現在に至っております。昭和51年の供用開始から、既に34年が経過しているわけでございます。
 火葬炉の構造につきましては、火葬炉内部及び再燃焼炉にて800度以上の高温で、極力ダイオキシンを出さない方法で完全燃焼させまして、無煙、無臭で煙突から排気をしております。
 炉の状況でございますけれども、炉内の耐火レンガ等は高温にさらされ、また冷却されと、そういった工程を繰り返し行いますので、幾ら耐火構造といっても劣化は起こり得ます。そこで定期の交換が必要なわけでございますけれども、施設全体の経年的な劣化はあるにせよ、組合といたしまして適正な定期整備を行っていることから、内壁の安定状況、燃焼状況等については良好な状態を保つことができていると判断しております。
 施設本体の老朽化の度合いにつきましては、建築設備、電気設備、空調設備等は順次更新等を実施しておりまして、施設の旧式化は否めないまでも、こと老朽化ということであれば、現在のメンテナンスを継続すれば、今後当分の間の使用にも十分対応可能であると、そのように判断をしております。
 次に、古い炉と新しい炉、増設した炉との火葬の状況や排ガスの出具合はどのようかといった御質問でございますけれども、昭和51年築造の炉と平成5年築造の炉とでは、同一設計条件として建設されておりまして、どの炉についても適正な運転管理を行っておりますので、当然その炉の施工者等は異なっていたとしても、古い炉のほうが時間がかかるとか、仕上がり状況が悪いとか、そのような比較に値するものはございません。排ガスについても同様でございます。
 次に、将来の火葬件数増加に対して現状の5基の炉の数と老朽化を考えると、現施設でいつごろまで対応可能なのか。また、施設更新の期日はいつごろになるのかという御質問でございます。現状での1日当たりの火葬可能件数は、施主さんの希望火葬時間を考慮しなければ17件で、計算上は年間5,100件程度可能ということになりますが、現実的には一定の時間帯に希望されることを考慮いたしますと、現在の施設では年間3,000件程度が限度ではないかと推定されます。
 平成21年度末での秦野斎場での両市及びその他市外の火葬実績は2,037件、10年前の平成11年度末では1,593件でございました。数字上の伸びからでは10年間で500件弱の増加でございますけれども、国立社会保障・人口問題研究所の公表資料の人口及び死亡者数の推計によりますと、全国の状況を見ましても、これから高齢化社会に向かって年々増加していきまして、平成47年ごろが火葬件数のピークとなっております。
 これから本格的な高齢化社会が到来いたしまして、火葬需要は今後著しく増加し、現在の施設では近い将来対応が非常に困難になることは容易に想定されますことから、これらのことについて、今年度検討を行う「基本方針の策定」及びその後の「基本計画」の中でしっかりと検討を行っていきたいと考えております。残念ながら期日の確定には至っておりません。
 次に、更新は現敷地を基本に考えるのか、別の場所を候補として探すのか、現段階ではどのように考えているのかとの御質問でございました。これはあくまでも現段階の答弁となってしまいますが、施設の位置につきましては、火葬に多くの会葬者が集まる葬送習慣、自然環境条件や社会環境条件、法規制等の状況などを踏まえて検討しなければならないことでございますけれども、現在の場所は敷地面積的には若干問題があるように思えますが、その他につきましては適地条件を満たしているように思えます。別の場所に施設を新たに建設するとすれば、相当規模の用地の取得が新たに発生すること、場合によっては大規模な造成工事や道路、ライフライン等の基盤整備を検討しなければならないこと、また地域住民との合意形成問題、こういった諸問題をクリアしていかなければならないことが想定されますことから、施設更新計画を行うには、現敷地で計画することがベストではないかと考えております。このことについても、先ほどから申し上げています「基本方針の策定」及び「基本計画」の中で検討し、進めてまいりたいと思っています。
 次に、霊安室、告別室、それから拾骨時のプライバシー、ペット火葬など新しいニーズへの対応はどのように考えているかという御質問でございます。これらの施設の社会的ニーズの高まりや、現に建設されている箇所が多々あることは、組合としても承知しております。しかし、例えば現位置に斎場を更新するとしたとき、これらの施設を新規に計画すると、それだけ多くの施設面積が必要となり、物理的に建設できるかどうか、またイニシャルコスト、ランニングコスト等の費用面や資金計画等のことでも多くの課題があるように思います。これらのことも踏まえて、どこまでどのようにできるか、今後行います「基本方針・基本計画」の中で総合的に検討していきたいと考えます。
 次に、大項目の2点目、物品調達について、まず秦野市の契約においてつけられる入札参加資格要件の「過去10年以内に官公庁の発注する同等品を納入した実績があること」、この要件について、組合としては必要不可欠な要件として考えているのかどうかとの御質問でございますが、現在組合が発注する物品調達、この案件につきましては、伊勢原清掃工場での入札案件といたしまして、消耗品の薬剤と最終処分場の覆土材がございます。
 まず、薬剤の入札案件といたしましては、清掃工場の焼却後の排ガス処理及び灰の処理に使用する薬剤の単価契約案件が5件、栗原一般廃棄物最終処分場の浸出水の処理に使用する薬剤の単価契約案件が1件ございます。薬剤の入札参加資格要件につきましては、本組合で付する条件として、所在地要件の「神奈川県内または東京都内に本店または受任地があること」、この条件を付すこととしております。
 原材料の入札案件といたしましては、栗原一般廃棄物最終処分場の覆土材の単価契約案件で、伊勢原清掃工場から搬出された焼却灰等を即日埋め立て覆土するために、砂、赤土、砕石等を定期的に購入するものでございます。これらの覆土材に異物が混入しておりますと、最終処分場での遮水シートや浸出水処理設備を破損する危険性がございます。このため、発注仕様書にて規格を規定しておりまして、即日覆土を行うために、事業者との納期の確約も必要となりますが、こういったことにつきましては、特に入札参加資格要件としてはとらえておりません。原材料の入札参加資格要件につきましては、地元業者育成のため、所在地要件として、「秦野市内及び伊勢原市内に本店または受任地があること」、これを組合の条件として付すこととしております。
 以上が物品調達に関する本組合としての入札参加条件でございます。
 本組合の入札の執行事務につきましては、平成20年度から秦野市に委託しておりますが、平成20年度から物品の一般競争入札を開始するに当たり、秦野市において履行の保証を担保するため、物品の購入について、金額を問わず、「過去10年以内に官公庁の発注する同等品を納入した実績があること」、こういった標準的な条件を付しているところでございます。しかし、秦野市の入札事務において、市内の業者については、その営業の実態等を容易に把握できることや業者の育成の観点から、この条件は付してございません。また、本組合の案件については、秦野市及び伊勢原市内に本店または受任地のある事業者についても、この条件を付してございません。よって、本組合といたしましては、秦野市の例を準用しておりますことから、同様の取り扱いとしていきたいと考えております。
 次に、「事業協同組合」が参加要件となっている委託業務、これにつきましては、先ほど渡邉議員がおっしゃいました内容なのですけれども、「事業協同組合であること」を参加要件とした案件といたしましては、秦野市契約課に執行依頼をいたしました「平成22年度伊勢原清掃工場ベッド等スプリング類解体委託業務(単価契約)(その2)」がございます。この業務の経緯といたしまして、昭和58年ごろから秦野市及び伊勢原市の両市からのベッドやソファー類が伊勢原清掃工場に搬入されるようになりましたが、清掃工場内では処理を行うためのスペースを確保することが年々困難となってきましたことから、もともとベッド・ソファーの解体業務が入っていた「伊勢原清掃工場粗大ごみ処理業務委託」、これからベッド・ソファーの解体だけの業務を抜き出しまして、「ベッド等スプリング類解体業務」を昭和61年度から分割し、清掃工場外で解体業務を行うことと、そのようにしたものでございます。
 本業務の契約方式につきましては、粗大ごみ、不燃ごみを初め、時代によって変遷する資源化事業に対応するとともに、手選別を主体とする技能を向上させてきたことから、昨年度までは粗大ごみ処理業務とともに一者特命にて契約をしてまいりましたが、本組合としましては、時代の流れ、社会ニーズ、昨今の社会情勢を考慮いたしまして、本年度から入札方式での契約とすることといたしました。この業務は、日々恒常的に処理物が搬入されまして、また清掃工場内に解体場や保管場所がないことから、安定してかつ継続的に業務が履行されなければならないものでございます。よって、事業の継続性に向けた契約上の担保といたしまして、1事業者のみに委託するのではなく、企業の集合体でございます「事業協同組合」を選定することとしたものでございます。
 「事業協同組合」を入札参加要件としたことにつきましては、秦野市清掃事業所の例などを参考といたしましたが、入札初年度である今年度は秦野市契約課と調整を行い、1年間の状況を評価しながら進めまして、次年度以降の入札形態を検討することとしております。
 それから、次に御質問の大項目の3点目、廃棄物処理施設の管理業務について、組合の方針はどのようかの御質問であります。御質問の施設管理業務の入札とは、渡邉議員がおっしゃったとおり、伊勢原清掃工場90トン焼却施設運転管理業務委託のことでございます。伊勢原清掃工場の日量90トン焼却施設の運転管理業務につきましては、現時点では平成17年度に執行いたしました入札、これは当時の選考委員会の審議に基づきます指名競争入札でございますけれども、この指名競争入札によりまして決定した事業者が継続して業務を遂行しておるところでございます。
 この運転管理業務につきましては、今年度において新たな契約を取り交わす年度となりまして、条件つき一般競争入札による執行を行うべく、その条件について現在検討を進めているところでございます。今現在の契約は、その条件つき一般競争入札を執行するための準備期間、これは入札条件や前業者からの引き継ぎ等の期間でございますが、この準備期間といたしまして、ことし4月から7月末日まで継続して一者特命によります随意契約として執行しているものでございます。
 焼却施設という特殊な施設を運転する上では、運転そのものに対する視点、トラブル発生に伴う責任所在の視点、施設周辺の住民への配慮の視点、これらなどから、何よりも安全で安心できる運転が望まれ、それにこたえていくことが重要であります。その視点からは、現在受託している業者が昭和60年10月の稼働時点から指名競争入札により決定されまして、継続的に運転管理を行っていることが、大過なく履行されていることへの裏づけともなっております。
 一方、機能整備が十分に図られた施設の運転では、一定の力量や経験で可能であるとする見識や実態が社会的に存在することも事実でございます。よって、他者による業務遂行についても視野に入れまして、これまでも執行してきた入札方式により、現在検討を進めているところでございます。
 以上です。
風間正子議長 渡邉孝広議員。
1番渡邉孝広議員 [ 5 ]  多岐にわたる質問の答弁ありがとうございます。
 もう一度ちょっと確認したい点が何点かございますが、まず1番の斎場の運営・管理と将来の見通しについてでございますけれども、まず現時点での、平成21年度末での火葬件数は2,037件、平成11年度、10年前と比較するとかなり増えているということですが、今後加速度的に件数が増えてくるであろうという予測がされておりまして、ピークとなるのが平成47年ごろということで、当然そのピークになるかなり前に、現状の炉では対応ができなくなってくるであろうということなので、現時点においてはいつぐらいまでに対応が可能であり、いつぐらいまでに施設の更新の期日が必要であるかということに対する具体的な期日の答弁はなかったと思うのですが、それについてはこの基本方針の中ではっきりするということをお考えなのか、もう一度御答弁をお願いしたいと思います。
 それと、現段階においては敷地条件として、施設の更新をするという場合に当たっては、新しい別の場所を候補地として探して、それにライフラインを接続したり、住民との折衝をしたりということはかなり困難であるという認識から、面積的な制約はあるものの、現地が適地としての条件を満たしているのではないかと考えていらっしゃるとお聞きしたのですが、もし現状の敷地の上に更新施設をつくる場合に、果たして敷地に余剰があるのか。例えば、駐車場の件数だとか、それから炉の基数であるとか、さまざまなニーズに対応した施設であるということの、総合的な計画を練られるということですが、現状の敷地というものがやはり制限があるわけでございまして、その中での対応が果たして可能なのかどうか。5,191平米というこの敷地面積の中での対応が可能であるのか、敷地に余剰が果たしてあるのかどうか、そのあたりを現時点でどのように考えているかをもう一度お伺いをしたいと思います。
 それと、2番目の物品調達の件でございますけれども、今組合としましては、地域の事業者の育成の観点から、所在地は県内あるいは都内ということと、それから参加要件といたしまして、秦野市、伊勢原市内というものについての、いわゆる市内業者の育成も考慮されているというお答えだったと思いますが、この薬剤と覆土材における発注につきまして、組合から秦野市の契約課に執行依頼をされているということですが、その中で、現状「過去10年以内に官公庁の発注する同等品を納入した実績があること」という参加要件がつけられていることについては、私はこの市内事業者の育成という観点から見ると、ちょっと矛盾をするのではないかと考えております。
 そこで、再度お聞きしたいのですが、組合といたしまして執行依頼をしている契約課に対して、「過去10年以内に官公庁の発注する同等品を納入した実績があること」ということで、例えば実績があるかないかではなくて、この仕様をしっかりと満たしているかどうか、この製品そのものが安定しているかどうかということと、それから価格の条件がどうなのかということと、もう一つは地域の伊勢原市、秦野市内の地元業者が積極的にかかわっていける、そういった措置を、これは積極的に検討すべきではないかと思いますが、それについてももう一度お答えをいただきたいと思います。
 それと、3番目の廃棄物処理施設の管理業務についてお伺いいたします。これにつきましては、90トン炉が業務委託で平成17年度に指名競争入札を執行したということでございますが、ここに来ていわゆる一定の力量を持った管理能力のある事業者であれば、それに加えて入札に参加させるということも、今後検討していく余地があるというお答えだったと思いますが、私が危惧いたしますのは、これはいわゆる価格入札というものに対して、果たして適合する入札であるかどうかということが非常に心配であると思います。仮に一般競争入札によるということになれば、これは価格による競争で決められるということになるかと思います。そうなった場合に、技術力、維持性能、安全・安定に運転するということに懸念が出ないのかどうか。また、運転員の労働条件、例えば低価格でやるということは、やはり人件費を抑えるということ以外にはできないと思いますから、事故を誘発する懸念が出ないのかどうか。このような事態、とりわけ市民生活に支障を招かないためにも、この入札参加者の資格要件については、私はこの辺は慎重に検討すべきではないかと思っております。ゆえに、この入札を検討するに当たっては、日常の運転管理についても経年劣化による予期せぬトラブルなどを最大限防止するために、点検や予防保全というものの技術力が非常に必要不可欠であると思います。
 また、仮に予期せぬトラブルが発生した場合、メーカーと、それから管理会社の中において、責任を連帯として、それをとらえることができるのかどうなのか。連帯責任というものをとらえることができるのかどうなのか。例えば、1つのトラブル、事故が起きた際に、これはメーカーの責任ですよと、いや、これは管理会社の責任ですよとなった場合が一番困るわけです。いわゆる秦野市伊勢原市環境衛生組合から見れば、それはメーカーと管理会社との一体的な連帯責任であるというとらえ方ができなければ、いつまでたっても問題が解決しないという、責任のなすり合いということになりはしないだろうかということが非常に心配になってくるわけでありますので、そのような管理会社との間において連帯責任をどのように担保することができるのか。その担保をできるような入札にする必要があると思いますが、それについてもお考えをお伺いしたいと思います。
風間正子議長 事務局長。
山口一男事務局長 [ 6 ]  それでは、まず1点目ですけれども、今後斎場を具体的に建てかえる更新の時期、これを具体的な年度を示せないのかという御質問でございましたけれども、こちらにつきましては渡邉議員のおっしゃるとおり、基本方針、それからその後に行う基本計画の中で十分検討いたしまして、年度をはっきりしていきたいと考えております。
 それから、現敷地に建てかえる場合、敷地に余剰はあるのかとの御質問でございます。現在の敷地は、約5,200平米程度でございますけれども、現在の敷地に建てかえるとなると、人口規模から想定して狭小敷地であると考えております。また、この敷地内の駐車場のほぼ中央に秦野市の水道局の取水場がございまして、敷地形状からも不利な形状となっております。施設建設計画では、まずこの取水場の敷地を斎場建設敷地に取り入れる必要があるのではないかと考えておりますが、このことにつきましては、今後秦野市水道局と調整を行っていきたいと考えております。敷地面積が狭小であれば、施設も2階建てにするとか、または地階を利用するとか、立体的に考えていかなければならないとも考えております。
 さらに、現敷地に建てかえる場合の最大の問題は、建設期間はかかるが、現敷地を全部または部分的に使いながら新たな施設を更新していくのか、またはすべて取り壊した上で短期に建設していくのか、またそういった場合の斎場運営はどのように対処していくのかということであると思っております。また、敷地に余剰がなければ不足面積を追加して確保するのか、工事期間中だけでも作業ヤードとして一時借地するのか、財源の確保はどうするか、建設計画や資金計画一つとっても、いろいろな問題があると思います。このようなことも今後しっかりと検討していきたいと考えております。
 それから、物品調達の関係の質問でございますけれども、地元の事業者が多く参加できるよう要件の緩和をすることはできないのかという御質問でございますけれども、先ほどお答えしましたとおり、地元の事業者につきましては実績等を条件としていないため、渡邉議員のおっしゃるとおり、地元業者主体の入札となっていると考えます。
 また、ベッド等スプリング類解体業務につきましても、先ほど申しましたとおり、入札移行初年度でございますので、入札形態のあり方を含め、今後検討してまいりたいと考えます。
 また、今後も不具合や疑義が生じた場合には、秦野市入札・契約担当との協議を行いまして、調整を図ってまいりたいと考えております。
 次に、廃棄物処理施設、90トン炉の管理業務でございますけれども、安全・安心を確保するため、連帯責任を担保することが組合としても重要ではないのかとの御質問だったと思います。御指摘のとおり、修繕工事も管理業務の大きな要素でございます。プラント機器の全体バランスが保たれた中で、日々の調整を行う運転業務とは異なりまして、修繕工事ではメーカーが独自開発した特殊部品を取りかえたり、全体性能が最良に発揮されるための基礎的で基本的なバランスを図る重要な業務でございます。
 修繕工事の対象機器は、プラントメーカーが伊勢原清掃工場仕様に合わせ設計・施工されたものでございまして、機械を構成する部品類は汎用品ではなく特殊部品が多く、独自の開発技術によって成り立っております。メーカー自体、またはメーカーが指定する業者であれば施設全体を熟知しており、安価でかつ限られた日数の中で、部品類の調達や製造を可能とした既存の鋳型使用や企業独自の素材調合などの部品交換や整備が十分に期待でき、責任の所在もはっきりするため、修繕工事においては一者特命随契としているところでございます。
 一方、運転管理業務につきましては、安定的な運転を期待する究極の選択は、プラントメーカーと密接な連携を持つ管理会社と契約することであると考えます。しかし、先ほど申し述べましたとおり、運転管理業務におきましては一定の機能バランスが保たれた中での運用でございまして、前回まで入札方式による契約を行ってきたこと、またストーカ式といった基本的な焼却形式や規模が同じであれば、一定の力量や経験で業務の遂行が可能となるとする見識や実態が存在すること。そのような理由から、現在、他市の事業所の事例を視察しましたり、問い合わせをするなどして情報を収集し、今年度4月から検討を進めてきておるものでございます。
 検討の期間中の契約につきましては、意思決定や契約事務に必要な期間は3か月間、それから事業者がかわった場合の稼働準備を1か月間程度考慮いたしまして、入札準備に必要とする期間を4か月間と考えまして、現在前受託業者に随意契約としておるところでございます。
 しかし、情報収集を重ねるにつけ、課題の整理と入札参加の間口をより開くための条件整理が非常に難しくなってきております。現時点における最善の選択を行うため、この検討期間をさらに延長して検討を進めていきたいと考えております。
 今後さらに検討を重ねまして、渡邉議員の御指摘のような安全・安心の確保、連帯責任の担保などについて、十分に検討した上での入札方式をとりたいと考えております。
 以上でございます。
風間正子議長 以上で、渡邉孝広議員の一般質問を終わります。
 これで一般質問を終わります。
風間正子議長 以上で、この定例会の会議に付議されました事件はすべて議了いたしました。
 これで、平成22年秦野市伊勢原市環境衛生組合議会第2回定例会を閉会いたします。


午前10時53分  閉 会