秦野市伊勢原市環境衛生組合議会第2回定例会会議録
議 事 日 程
平成27年7月1日(水)午前9時30分
秦野市議会議場
第1 議席の指定
第2 会期の決定
第3 副議長の選挙
第4 報告第1号 平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費繰越計算書
第5 報告第2号 平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計繰越明許費繰越計算書
第6 報告第3号 平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越し繰越計算書
第7 一般質問
本日の会議に付した事件
日程第1〜日程第7 議事日程に同じ
出席議員(10人)
1番 山 下 博 己 2番 川 口 薫
3番 高 橋 文 雄 4番 大 野 祐 司
5番 阿 蘇 佳 一 6番 宮 脇 俊 彦
7番 山 田 昌 紀 8番 小 山 博 正
9番 橋 照 雄 10番 小 沼 富 夫
欠席議員(なし)
説明員出席者
組 合 長 古 谷 義 幸
副 組 合 長 山 松太郎
事 務 局 長 小 澤 勲
(総務課)
参事兼総務課長 小清水 政 克
庶 務 班 主 幹 古 谷 昭 仁
(施設課)
参事兼施設課長 栗 原 一 彰
参事兼施設担当 濱 一 彦
専 任 技 幹
計 画 担 当 遠 藤 巌
専 任 技 幹
管 理 班 技 幹 吉 江 正 範
(工場)
工 場 長 山 口 秀 男
施設管理班技幹 長 嶋 賢 治
秦 野 市 北 村 徹
環 境産業部 長
伊 勢 原 市 志 村 功
経 済環境部 長
秦 野 市
環 境 資 源 久保田 智
対 策 課 長
伊 勢 原 市
環 境 美 化 石 田 康 弘
セ ンター所 長
議会事務局職員出席者
事 務 局 長 宮 村 慶 和
事 務 局 次 長 柏 木 秀 治
次 長 代 理 北 口 慶 太
(議事調査担当)
議 事 調査担当 原 洋 子
主 任 主 事
議 事 調査担当 笹 森 信 之
主 任 主 事
午前10時28分 開 会
〇橋照雄議長 ただいまの出席議員は10人、全員の出席を得ております。
これより平成27年秦野市伊勢原市環境衛生組合議会第2回定例会を開会いたします。
本日の議事日程は、お手元にお配りしたとおりであります。
直ちに本日の会議を開きます。
会議録署名議員の指名
〇橋照雄議長 会議録署名議員の指名を行います。
この定例会の会議録署名議員は、会議規則第90条の規定に基づき、議長において、山下博己議員及び川口薫議員を指名いたします。
議長報告
〇橋照雄議長 日程に入る前に、御報告いたします。
平成27年5月14日付で伊勢原市議会議長から、宮脇俊彦議員、山田昌紀議員、小山博正議員、小沼富夫議員が、それぞれ当組合議会の議員に選出された旨の通知を受理いたしました。
以上で報告を終わります。
日程第1 議席の指定
〇橋照雄議長 日程第1 「議席の指定」を議題といたします。
新たに伊勢原市から選出されました議員の議席を指定いたします。
議席は、会議規則第3条第2項の規定に基づき、議長において指定いたします。
その議席番号及び氏名を議会事務局長に朗読させます。
議会事務局長。
〇宮村慶和議会事務局長 朗読いたします。
6番、宮脇俊彦議員、7番、山田昌紀議員、8番、小山博正議員、10番、小沼富夫議員。
以上でございます。
〇橋照雄議長 お諮りいたします。
ただいま朗読いたしましたとおり、議席を指定することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇橋照雄議長 御異議なしと認めます。
したがって、ただいま朗読いたしましたとおり議席を指定することに決定いたしました。
日程第2 会期の決定
〇橋照雄議長 次に、日程第2 「会期の決定」を議題といたします。
お諮りいたします。この定例会の会期は、本日1日といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇橋照雄議長 御異議なしと認めます。
したがって、会期は本日1日と決定いたしました。
日程第3 副議長の選挙
〇橋照雄議長 次に、日程第3 「副議長の選挙」を行います。
お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定に基づき、指名推選によることとし、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇橋照雄議長 御異議なしと認めます。
したがって、議長において指名することに決定いたしました。
副議長に小沼富夫議員を指名いたします。
お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました小沼富夫議員を副議長の当選人と定めることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇橋照雄議長 御異議なしと認めます。
したがって、ただいま指名いたしました小沼富夫議員が副議長に当選されました。
ただいま副議長に当選されました小沼富夫議員が議場におられますので、本席から会議規則第31条第2項の規定に基づき告知いたします。
この際、副議長に当選されました小沼富夫議員に御挨拶をお願いいたします。
小沼富夫議員。
〔小沼富夫議員登壇〕
〇10番小沼富夫議員 おはようございます。ただいま議員の皆様方より御推挙いただき、副議長の大役を仰せつかりました小沼富夫でございます。大変微力ではございますけれども、議長の補佐をしながら議会運営がスムーズに進みますよう努力してまいる所存でございます。皆様よりの御指導、御鞭撻、心よりお願いを申し上げて、就任に当たっての御挨拶にかえさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔小沼富夫議員降壇〕
日程第4 報告第1号 平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費繰
越計算書
日程第5 報告第2号 平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計繰越明許
費繰越計算書
日程第6 報告第3号 平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越
し繰越計算書
〇橋照雄議長 次に、日程第4 「報告第1号・平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費繰越計算書」から日程第6 「報告第3号・平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越し繰越計算書」まで、以上の3件を一括して議題といたします。
組合長から提案理由の説明を求めます。
組合長。
〔組合長登壇〕
〇古谷義幸組合長 本定例会に提出いたしました諸案件について説明をいたします。
提出しました案件は、報告事項3件であります。
初めに、「報告第1号・平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費繰越計算書」であります。
本件は、平成26年度から平成27年度までの2カ年継続事業として実施しております斎場更新計画推進事業費につきまして、平成26年度の執行残額29万7,120円を、また同じく平成26年度から2カ年継続事業として実施しておりますはだのクリーンセンター事務費の執行残額317万7,360円をそれぞれ本年度に逓次繰越ししましたので、地方自治法施行令第145条第1項の規定により報告するものであります。
次に、「報告第2号・平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計繰越明許費繰越計算書」であります。
本件は、本年第1回定例会において繰越明許費の議決をいただきました伊勢原清掃工場経費施設維持管理費1,500万円を本年度に繰り越しました。地方自治法施行令第146条第2項の規定により報告するものであります。
最後に、「報告第3号・平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越し繰越計算書」であります。
本件は、伊勢原清掃工場経費施設維持管理費につきまして、お手元の繰越計算書に記載してあります理由により、487万5,120円を地方自治法第220条第3項ただし書きの規定に基づき、事故繰越しの措置をとりました。同法施行令第150条第3項で準用する第146条第2項の規定により報告するものであります。
以上をもちまして提案説明を終わります。よろしくお願いいたします。
〔組合長降壇〕
〇橋照雄議長 提案理由の説明は終わりました。
これより審議に入るのでありますが、議事の整理上、区分して行います。
まず、日程第4 「報告第1号・平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費繰越計算書」を議題といたします。
これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇橋照雄議長 質疑なしと認めます。
次に、日程第5 「報告第2号・平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計繰越明許費繰越計算書」を議題といたします。
これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇橋照雄議長 質疑なしと認めます。
次に、日程第6 「報告第3号・平成26年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計事故繰越し繰越計算書」を議題といたします。
これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇橋照雄議長 質疑なしと認めます。
日程第7 一般質問
〇橋照雄議長 次に、日程第7 「一般質問」を行います。
一般質問は、発言通告一覧表に従い順次質問を行います。
山田昌紀議員。
〔山田昌紀議員登壇〕
〇7番山田昌紀議員 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問をいたします。
質問は、伊勢原清掃工場180トン焼却施設の解体に係る周辺土壌等の調査についてであります。
本件については、平成27年本組合議会第1回定例会におきまして、越水議員の一般質問に対し、執行部からこれまでの経過及び土壌調査実施の理由やその調査結果並びに周辺住民への説明状況についてるる答弁されております。私も議事録をじっくり読ませていただきました。
まず、1点目の質問として、第1回定例会以降の経緯について、再調査等の結果はどのようになり、どのような対応をしていくこととしたのか、お尋ねいたします。
次に、2つ目の質問として、第1回定例会以降の住民説明の状況についてお伺いいたします。今回の土壌問題について私が最も危惧することは、工場周辺の住民の皆さんが、長年にわたる影響を心配されているということであります。一日も早く住民の不安を払拭させることが行政の責務と考えますが、これまでの説明会の中で住民からどのような意見が出され、どのような方向に進んでいるのか、状況をお伺いいたします。
最後に、3点目となりますが、今後の対応として、先ほどの議員連絡会でも報告を受けたところでありますが、今後は工場周辺の環境調査及び工場敷地内の調査の実施並びに焼却灰の除去計画の検討を進めるということでありましたが、スケジュールも含めた今後の進め方についてお伺いいたします。
以上、壇上での質問といたします。御答弁をよろしくお願いいたします。
〔山田昌紀議員降壇〕
〇橋照雄議長 事務局長。
〇小澤 勲事務局長 山田議員の御質問にお答えをいたします。
初めに、これまでの経緯について、第1回定例会以降の経緯のお尋ねでございますが、少し時計の針を戻させていただきまして、第1回定例会前からの経緯になりますけれども、御答弁をさせていただきます。
昨年10月から伊勢原清掃工場180トン焼却施設の解体に向けた事前調査として実施してまいりました土壌汚染の当初の調査により、鉛、フッ素及びそれらの化合物並びにダイオキシン類が、工場敷地内の一部の箇所で環境基準等を超えていることが、本年1月から2月にかけて判明いたしました。
そこで、直ちに鉛とフッ素について、汚染範囲を特定するための再調査として、区画を細分化したボーリングによる深度調査等を、また地元要望に基づく調査範囲を広げた追加調査を実施してまいりました。
そして、ここからが第1回定例会以降の経過となりますが、これらの再調査の結果については、先ほどの議案審議で御報告いたしましたように、調査は事故繰越しとなり、年度をまたいでしまいましたけれども、4月6日に土壌調査の受託者から速報値の報告がありました。
再調査では、鉛、フッ素及びそれらの化合物について、どちらもボーリング調査の最下部、一番深いところの3メートルの地点で基準を超える箇所が複数あったこと、また10メートルのボーリング調査により、これが今後の大きな課題になったわけでありますが、昭和54年から56年にかけて仮置きされた焼却灰がまだ地中に残っていることを確認いたしました。
また、追加調査では、工場の外周道路下の工場の敷地、これは民有地に接している組合所有地でありますが、ここで鉛の溶出量基準を超える場所があることも判明いたしました。
こうした結果をもとに県の所管部署であります湘南地域県政総合センター環境部環境保全課及び環境調整課と協議した結果、地中の焼却灰は汚染土壌としてではなく一般廃棄物として全量除去することといたしました。その具体の除去計画は、180トン焼却施設の解体計画の中でまとめていくこととし、現在その検討を進めているところであります。
また、追加調査の結果を受けて、表流水等による周辺環境への影響調査を進めることといたしました。この調査については、2点目の御質問でお答えをいたします栗原自治会住民の皆様への説明会の中で、本組合が提案いたしました調査地点で御了解いただきましたので、土壌汚染対策法に規定する指定調査機関に委託して、現在調査を進めております。
既に、先月6月22日の月曜日及び25日の木曜日に、栗原地区の対策委員にお立ち会いをいただきまして、土壌や井戸水のサンプリングを行ったところでございます。
次に、2点目の周辺住民への説明についてお答えいたします。今回の工場の土壌問題については、議員も御指摘されましたように、周辺の皆様に大変御心配をおかけし、まことに申しわけなく思っております。3月27日の第1回定例会の2日後となります3月29日に、古谷組合長、山副組合長出席のもと、栗原自治会の総会が開会される前の時間を拝借し、住民の皆様へ説明及び意見交換をさせていただきました。なお、その時点では再調査等の結果が出ておりませんでしたので、説明内容は当初の調査で土壌汚染が判明したことの報告、実施中の再調査及び追加調査の内容について説明いたしました。
地元住民の皆様からはさまざまな御意見をいただきましたが、特に汚染土壌は全量除去すること、そして周辺環境調査の実施について、強い要望をいただいたところであります。
次に、4月6日に再調査及び追加調査の速報値が出てからの周辺住民への説明についてでありますが、4月25日に栗原地区対策委員会において、先ほど申し上げました再調査及び追加調査の結果を報告し、焼却灰は全量除去する方針と、周辺環境調査等の実施について説明いたしました。
その後、栗原自治会及び対策委員会と調整をしていく中で、5月23日に栗原自治会住民への説明会を開催する運びと相なりました。その際の本組合からの主な説明内容として、繰り返しになりますけれども、再調査により地中に焼却灰があることを確認し、焼却灰は全量除去すること、そしてその処分は基本的に圏外処分を考えていること、また前回3月29日の説明会では、今回の土壌汚染の原因と考えました昭和54年に仮置きした焼却灰は全量除去したという説明は間違いであったことなどをおわびいたしたところであります。そして、住民の皆様の不安を解消することを最優先し、周辺環境の調査を実施させていただきたいこと、これから検討を進める焼却灰の除去計画については10月ごろに素案を提示し、年内にはまとめていくといったことを説明いたしました。
説明会に参加されました住民の皆様からは、前回の3月29日の説明会のときと同様にさまざまな御意見や御質問をいただきました。地中の焼却灰をなぜ組合の処分場に埋め立てないのか、また焼却灰の量はどのくらいなのかといった御質問に対しまして、住民の皆様の心情を考慮するとなかなか口には出せないが、栗原処分場の埋め立て計画に大きな影響が出ない範囲で受け入れさせてもらいたいという思いはあるといった回答を、また焼却灰の量については、ごみの焼却量から推測すると1万トンぐらいが想定されるが、これから詳細調査をして報告したいと回答いたしております。さらに、仮置きなどと言わず灰を捨てたと言うべきといった御指摘もありました。また、地元住民が不安に感じている周辺民有地等の土壌調査や水質検査を優先的に行うべきである。早く調査を実施してほしいといった意見もいただく中で、最終的には、本組合が提案した調査地点により、早急に周辺環境の調査に入ることの了解が得られたところであります。
以上が周辺住民の皆様への説明の状況でございます。
次に、3点目の今後の対応についてであります。少しこれまでとまた重複する部分もありますが、まずは現在実施しております周辺環境調査について申し上げます。全体で民有地等の27カ所を調査しております。その内訳は、土壌の調査が23カ所、井戸水が4カ所であります。調査物質別で申し上げますと、鉛とフッ素の土壌調査が17カ所、この2つの物質にダイオキシン類を加えた土壌調査が6カ所、井戸水の調査は4カ所全て、鉛、フッ素、ダイオキシン類の3物質を調べます。
先ほど申し上げましたが、既にサンプリングは終了しており、調査結果は、鉛、フッ素が7月中に、ダイオキシン類が9月中に出る予定であります。
次に、工場敷地内の調査であります。今後、工場の外周道路下の汚染が判明した箇所の鉛の詳細調査とダイオキシン類の土壌調査を行います。また、先日、県の温泉地学研究所とも相談いたしましたが、地中の焼却灰による地下水への影響を確認するため、工場敷地内に井戸を1カ所設置して井戸水の調査を行います。このほか、地中にある焼却灰の量や灰の性状を調べるためのボーリングを行います。これらについては、今月から現地で調査を開始する予定で作業を進めており、鉛とフッ素については9月中に、ダイオキシン類については11月中に結果が出る予定であります。
こうした調査の結果がわかり次第、できるだけ速やかに議員の皆様、地元の皆様にお知らせをいたします。
最後に、地中にある焼却灰については、先ほども申し上げましたが、基本的には圏外での処分を考えております。今年度検討を進めます180トン焼却施設解体計画の中で焼却灰の除去計画についても、専門のコンサルタントに業務を委託して進めてまいります。計画づくりに当たっては、県の所管部署の指導を仰ぎながら本年10月ごろには素案をつくり、年内に計画案をまとめ、来年度予算に反映できるようにしてまいります。
いずれにいたしましても、節目、節目で議員の皆様及び地元の皆様に説明し、御理解をいただきながら進めていきたいと考えております。
以上でございます。
〇橋照雄議長 山田昌紀議員。
〇7番山田昌紀議員 御答弁ありがとうございました。
今答弁の中で、地中の焼却灰は全量除去するとして、その処分は圏外へ持っていくとありましたが、現時点で想定する焼却灰はどのくらいの量で、具体的にはどこで、どのように処分するのか。また、既に処分先の目星はついているのかをお伺いしたいと思います。
〇橋照雄議長 事務局長。
〇小澤 勲事務局長 再質問にお答えいたします。
地中に残されている焼却灰の量につきましては、昭和54年12月から56年7月までのごみ焼却量の記録が残っておりますので、この焼却量に一定の灰化率、灰になる率を掛けて推算いたしますと、焼却灰の量は1万トンぐらいが想定されますが、今後実施いたしますボーリング調査により精度を高めてまいりたいと考えております。
灰の処理、処分方法といたしましては、現在のはだのクリーンセンターの灰の資源化と同様な手法、すなわち焼成による人工砂としての資源化、また溶融による建設資材などとなるスラグ化、そしてセメント原料とする方法、3つのこうした資源化の手法に、圏外の処分場への埋め立てを加えた4つの方法で考えておるところであります。いずれも処分先は、一般廃棄物の受け入れが可能な圏外の民間事業者となりますが、現在その処分先については調査を進めているところでありまして、まだ特定をしたところはございません。
また、実際に搬出をする際には、その施設が立地いたします自治体との事前協議が必要になってまいります。このことも今後の課題の一つと考えているところであります。
なお、焼却灰の性状や施設立地自治体との事前協議によりまして、受け入れが制限されるということもあるため、今後灰の性状調査結果の検討とともに受け入れ施設の的確な情報収集を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
〇橋照雄議長 山田昌紀議員。
〇7番山田昌紀議員 焼却灰は圏外に持っていって、4つぐらいの処分の方法というか、人工砂、セメントと、いろいろありますけれども、それも検討しつつまた計画していただければなと思います。
もう一問、再質問させていただきます。現在、工場周辺の地域で環境調査を行っているという御答弁いただきました。仮定の話で大変恐縮なのですけれども、もしもこの調査で悪い結果が出た場合、現時点ではどのような対応が考えられるのかをお伺いしたいと思います。
〇橋照雄議長 事務局長。
〇小澤 勲事務局長 お答えいたします。
この周辺環境調査によりましてどのような結果が出てきたといたしましても、速やかに皆様にお知らせをし、得られた結果を十分に検討した上で、伊勢原市及び県の担当部署と協議をして、的確な対応に努めてまいりたいと考えております。
なお、地下水への影響につきましては、今回の調査で井戸水の調査をいたします。民家よりも工場に近い場所にあります、これは万松寺さんというところの横にありますが、本組合所有の井戸水の調査を毎年実施しておりますが、その結果、ダイオキシン類及び重金属ともに問題がないことは確認をしているところでございます。
先ほども申し上げましたが、今後調査結果がわかり次第、速やかに議員の皆様、また地元対策委員会を初め地元の皆様に正確な情報提供をするとともに、地域の皆様の不安を払拭するために、適時適切な対応に努めてまいる所存であります。
以上でございます。
〇橋照雄議長 山田昌紀議員。
〇7番山田昌紀議員 ありがとうございました。
伊勢原清掃工場があるあの栗原地区、あの場所では昭和44年からごみ処理がスタートし、既に46年の歳月が過ぎました。今回の問題は、こうした過去の長いごみ処理の歴史の中で生み出してしまったものでありますが、問題解決のためには、今を任されている皆様に頑張ってもらうしかないわけであります。本当に皆さん、大変だと思います。正直、昔の方がやったことをそれを処理しなければいけない。地元の皆さんにいろんな文句を言われなければいけない。大変だと思うのですが、ぜひ頑張っていただきたいなと思います。これは私の応援でございます。
私から申し上げるまでもなく、組合が運営している施設は市民生活に不可欠でありますが、いざ近くに建設となると敬遠される、いわゆる迷惑施設とも言われるものばかりであります。こうした施設の運営において何よりも大事なことは、住民との信頼関係であります。今回の土壌の件で、これまでの組合のごみ処理に対し不信感を抱かれた住民も多くいると思います。しかし、この問題を乗り越えたならば、今まで以上に信頼のきずなも強く、太くすることもできると考えます。問題の徹底解決に向けて今後も住民への丁寧な説明、そして丁寧な対応に努めていただくことをお願い申し上げて、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
〇橋照雄議長 以上で、山田昌紀議員の「一般質問」を終わります。
山下博己議員。
〔山下博己議員登壇〕
〇1番山下博己議員 それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
先ほど山田議員から伊勢原清掃工場の残留焼却灰の今後の処理計画についても触れた質問がございましたが、若干ダブるところがございますが、進めさせていただきたいと思います。
そのときの答弁では、残留焼却灰の推定される量がおよそ1万トンとありました。今後これだけの大量の残留焼却灰を搬出する運搬上の問題やその運搬経路を確保する問題、そして住民との調整なども必要となってきます。残留焼却灰の処理に関連して、今後発生すると思われる問題としてはどのようなことが上げられるのか。考えられる範囲で結構ですので、御説明願います。
また、およそ1万トンの残留焼却灰となりますと、相当な量となります。運搬方法や受け入れ先の状況にも関係してくると思いますが、今後処理に有する期間はどの程度が想定されるのか、お伺いいたします。
そして、残留焼却灰による地下水への影響は、現時点ではないとのことですが、今後、例えば処理過程において大雨が降るなどして灰に含まれる有害な物質が外に漏れ出すようなことはないのでしょうか。
以上、3点について御説明願います。
〔山下博己議員降壇〕
〇橋照雄議長 事務局長。
〇小澤 勲事務局長 山下議員の御質問にお答えいたします。
初めに、伊勢原清掃工場の敷地内にある残留焼却灰を除去していく上で、今後発生すると思われる問題としてどのようなことが上げられるのかとの御質問にお答えいたします。
焼却灰の処理に当たって現時点で想定しています諸問題としては、1つには、灰の受け入れ先の問題、このことは先ほど山田議員にもお答えいたしましたが、灰の性状や施設が立地する自治体との事前協議により、受け入れが制限されることがあるということ、2つ目には掘削及び運搬による周辺への影響、そして3つ目には灰の処分等の経費といった問題が考えられます。
議員から御指摘いただきました住民との調整という点では、特に灰の掘削及び運搬について、現場での掘削や積み込み等の作業時間、そして1日の運搬台数、車両の通行の経路や時間帯等について、地元と十分な調整が必要であると考えています。
掘削工事や運搬車両については、地元の皆様の生活環境に影響を与えるものでありますので、今後も伊勢原市と連携を密にして、地元対策委員会を初め地元の皆様に丁寧に説明の上、御理解をいただきながら進めてまいります。
また、灰の受け入れ先や処分等の費用の問題につきましても、的確な情報収集に努め、より安全で効率的な処分が可能となるように鋭意検討を進めてまいります。
次に、焼却灰の処理に有する期間、必要となる期間のお尋ねであります。地中の残留焼却灰の量については、約1万トンという量を申し上げておりますが、これはあくまでもごみの焼却量から推計したものでありまして、現時点では量の特定はできておりませんので、この段階で処理に要する期間をお答えすることは、まことに申しわけございませんが、困難であると考えております。まずは、今後実施いたします工場敷地内のボーリング調査等によりまして灰の量を特定し、性状も分析した上で、先ほど答弁いたしました灰の受け入れ先や掘削、運搬による周辺への影響、そして経費の問題を総合的に検討していく中で、処理の期間についても明らかにしてまいります。
次に、大雨のときに灰に含まれる有害な物質が漏れ出すことはないのかとの御質問にお答えいたします。
焼却灰の飛散、流出防止のための具体的な対策については、これから検討を進めてまいりますが、通常想定できることとして、掘削や運搬時に周辺への汚染が拡大しないように、灰の飛散防止のための現場の仮囲いの設置や天蓋つきの運搬車両や荷台をシートで覆うといった対策をいたします。また、雨水による流出を防ぐための措置としては、現在現地では既存の道路側溝の雨水を回収して90トンの施設へ送っておりますが、降雨のときには作業を休止し、シートで覆うなどの対応も検討してまいります。
また、先ほどの山田議員の御質問でお答えしましたとおり、これから行います敷地内での調査の一つとして、外周道路下の敷地に井戸を設置いたします。これにより、焼却灰の地下水への影響を定期的に確認していきたいと考えております。
いずれにいたしましても、今後専門のコンサルタントとともに、より効果的な安全対策を検討し、県の所管部署の指導を仰ぎながら、飛散及び流出防止のための具体の対策を除去計画の中に盛り込みたいと考えております。
以上でございます。
〇橋照雄議長 山下博己議員。
〇1番山下博己議員 ありがとうございます。
周辺への影響というのは特に注意しなければいけない重要な事項となりますが、今後発生する諸問題に対応するために、これからそれなりの費用が必要となります。その費用がどれくらいかかるのかというのは、これからの調査いかんにかかっているとは思いますが、その費用というのは市民の税金から結果的に捻出されることからすると、その必要とされる費用が実際どのくらいのレベルなのかが、市民から見た場合、気になるところです。おおよそわかる範囲で結構でございますので、御説明願いたいと思います。そして、その費用の財源を今後どのような形で捻出しようと考えているのかお伺いいたします。
よろしくお願いします。
〇橋照雄議長 事務局長。
〇小澤 勲事務局長 再質問にお答えいたします。
先ほど山田議員にお答えしましたとおり、灰の処理については、焼成、溶融、セメント原料化及び埋め立てといった4つの方法を想定しておりますが、処理方法によりまして、費用はそれぞれ異なってまいります。現時点では焼却灰の量が特定できておりませんので、大変申しわけございませんが、費用につきましても具体の金額の答弁は差し控えさせていただきたいと思います。ただ、相当な金額、費用がかかることは想定をいたしておるところでございます。
その財源としては、基本的には両市からの分担金になるわけでありますが、平成28年度からは、はだのクリーンセンターの建設に要した組合債の元金の償還が多額となり、これが元金、利息を合わせて約5億円となります。また、斎場の増築改修工事も着工となりますので、多額の負担増が想定されます。そのため、これまではだのクリーンセンター売電収入を積み立ててきました減債基金の取り崩しはもちろんのこと、はだのクリーンセンターの焼却灰の資源化費用についても一定額を振りかえて残留焼却灰の処理経費に充てるなど、極力負担を軽減させる方法をさまざまな角度から検討していかなければならないと考えております。
いずれにいたしましても、先ほどからお答えしておりますように、処理に要する費用につきましても、まずは焼却灰の量と性状を明らかにして、受け入れ先、周辺への影響等を総合的に検討を進め、今後の除去計画の中で明示していきたいと考えております。
以上です。
〇橋照雄議長 山下博己議員。
〇1番山下博己議員 いろいろそういった点も大変なところだと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。
今回の残留焼却灰の処理の問題は、結果的に、最終的には完全に解消できると考えていいのかどうかというところが非常に気になりますので、その点について御説明願います。
〇橋照雄議長 事務局長。
〇小澤 勲事務局長 お答えいたします。
今回の残留焼却灰の問題は、180トン焼却施設の解体に向けた事前調査として実施してきた土壌調査の結果、浮上してきたものであります。伊勢原清掃工場での全体計画としましては、180トン焼却施設の解体後に粗大ごみ処理施設の整備を進めるものでありますが、地中に焼却灰があることがわかった以上、まずはこれを除去しなければ、解体工事も新たな施設整備にも着手することはできません。また、除去後には焼却灰による地山の土壌汚染の調査も必要になるなど、まだまだこれから乗り越えなければならない課題は多々ありますので、多少時間はかかりますが、今後焼却灰の除去計画とともに検討を進めます180トン施設の解体計画、そして粗大ごみ処理施設の基本構想といった諸計画の中で明確な目標とスケジュールを立てて、一つ一つ着実に進めてまいりたいと考えております。
なお、当然のことながら、こうした計画の策定過程の節目では、議員の皆様の御意見をいただきながら計画はまとめてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたくよろしくお願いを申し上げます。
以上です。
〇橋照雄議長 山下博己議員。
〇1番山下博己議員 今後処理に係る進捗状況について、これは住民などへの説明責任があり、これから問われてくると思います。どんな結果になろうとも、特に悪い情報ほど住民にいち早く丁寧に伝えていくということが、住民との信頼関係につながっていくことと思いますので、その点について今後ともぜひよろしくお願いいたします。
以上です。
〇橋照雄議長 以上で山下博己議員の「一般質問」を終わります。
これで一般質問を終わります。
〇橋照雄議長 以上で、この定例会の会議に付議されました事件は全て議了いたしました。
これで、平成27年秦野市伊勢原市環境衛生組合議会第2回定例会を閉会いたします。
午前11時08分 閉 会