令和元年秦野市伊勢原市環境衛生組合議会第3回定例会会議録

    議 事 日 程
                        令和元年10月21日(月)午前9時30分
                                    秦野市議会議場


第1 議長の選挙                               
第2 議席の指定
第3 会期の決定 第4 議案第3号 平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計歳入歳出決算の認定について                       
第5 議案第4号 秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の給与に関する条例の一部を改正することについて
第6 議案第5号 秦野市伊勢原市環境衛生組合監査委員の選任について
第7 報告第2号 平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費精算報告書
第8 一般質問                                
本日の会議に付した事件
 日程第1〜日程第8 議事日程に同じ
                                            
出席議員(10人)
  1番   八  尋  伸  二        2番   谷     和  雄
  3番   横  山  むらさき        4番   風  間  正  子
  5番   阿  蘇  佳  一        6番   田  中  志 摩 子
  7番   小  沼  富  夫        8番   山  田  昌  紀
  9番   安  藤  玄  一       10番   相  原     學
                                            
欠席議員(なし)
                                            


説明員出席者
  組  合  長  高 橋 昌 和
  副 組 合 長   山 松太郎
  事 務 局 長  沼 崎 千 春

 (総務課)
  参事兼総務課長  内 海  元
  庶 務 班 主 幹  小 島 正 之

 (施設課)
  参事兼施設課長  小清水 雅 之
 
  計画・管理班技幹  吉 江 正 範
  葬祭施設班技幹  吉 野 広 幸

 (工場)
  工  場  長  廣 田 厚 志
  施設管理班技幹  関 原 孝 雄

  秦  野  市  石 原   学
  環 境 産業部長

  伊 勢 原 市  辻   雅 弘
  経 済 環境部長

  秦  野  市  古尾谷 明 美
  環 境 資 源
  対 策 課 長

  伊 勢 原 市  石 田 康 弘
  環 境 美 化
  セ ン ター所長
                                            
議会局職員出席者
  議 会 局 長  柏 木 秀 治
  議事 政策 課長  國 廣 太 清
  
  議 事 政 策 課
    課 長 代 理  吉 藤  直
  ( 議 事 担 当 )

  議 事 政 策 課  石 井 亮 多
  主 任 主 事

  議 事 政 策 課  渡 邊 千 佳
  主  事  補



          午前10時14分  開 会

〇安藤玄一副議長 皆様、おはようございます。
 議長が欠員となっておりますので、地方自治法第106条第1項の規定に基づき、議長が選出されるまで、私が議長職を務めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 これより令和元年秦野市伊勢原市環境衛生組合議会第3回定例会を開会いたします。
 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。直ちに本日の会議を開きます。

 

    仮議席の指定

〇安藤玄一副議長 新たに秦野市から選出されました議員の仮議席を指定いたします。
 仮議席は、ただいま御着席の議席を指定いたします。

 

   会議録署名議員の指名

〇安藤玄一副議長 次に、会議録署名議員の指名を行います。
 この定例会の会議録署名議員は、会議規則第90条の規定に基づき、議長において田中志摩子議員、小沼富夫議員を指名いたします。

 

   副議長報告

〇安藤玄一副議長 日程に入る前に御報告いたします。
 令和元年9月18日付で秦野市議会議長から、相原學議員、八尋伸二議員、谷和雄議員、横山むらさき議員、風間正子議員、阿蘇佳一議員が、当組合議会の議員に選出された旨の通知を受理いたしました。
 以上で報告を終わります。

 

    日程第1 議長の選挙

〇安藤玄一副議長 日程第1 「議長の選挙」を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定に基づき、指名推選によることとし、副議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇安藤玄一副議長 御異議なしと認めます。
 したがって、副議長において指名することに決定いたしました。
 議長に相原學議員を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま副議長において指名いたしました相原學議員を議長の当選人と定めることに御異議ありませんか。

             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇安藤玄一副議長 御異議なしと認めます。
 したがって、ただいま指名いたしました相原學議員が議長に当選されました。
 ただいま議長に当選されました相原學議員が議場におりますので、本席から会議規則第31条第2項の規定に基づき告知いたします。
 この際、議長に当選されました相原學議員に御挨拶をお願いいたします。
 相原學議員。

             〔相原 學議員登壇〕

10番相原 學議員 皆様、おはようございます。議長就任に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。
 ただいま議員の皆様方より御推挙をいただきまして、秦野市伊勢原市環境衛生組合議会議長の大役を仰せつかりました相原學でございます。身に余る光栄と同時に、責任の重大さを痛感しておるところでございます。秦野市、伊勢原市両市の発展とよりよい市民生活の実現のために、しっかりと誠心誠意取り組んでまいりたいというふうに思っております。議員の各位、そして皆様方の指導、御鞭撻を、そして皆様方の御協力をお願いを申し上げまして、挨拶とさせていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。

             〔相原 學議員降壇〕

〇安藤玄一副議長 それでは、相原議長、議長席にお着き願います。
 暫時休憩いたします。

          午前10時19分  休 憩

 

          午前10時19分  再 開

〇相原 學議長 再開いたします。
 ただいまから議長として職務を執行してまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

    日程第2 議席の指定

〇相原 學議長 日程第2 「議席の指定」を行います。
 新たに秦野市から選出されました議員の議席を指定いたします。
 議席は、会議規則第3条第2項の規定に基づき、議長において指定いたします。
 その議席番号と氏名を議会局長に朗読させます。
 議会局長。

〇柏木秀治議会局長 朗読いたします。
 1番、八尋伸二議員、2番、谷和雄議員、3番、横山むらさき議員、4番、風間正子議員、5番、阿蘇佳一議員、10番、相原學議員。
 以上でございます。

〇相原 學議長 お諮りいたします。
 ただいま朗読いたしましたとおり、議席を指定することに御異議ありませんか。

             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇相原 學議長 御異議なしと認めます。
 したがって、ただいま朗読いたしましたとおり議席を指定することに決定いたしました。

 

    日程第3 会期の決定

〇相原 學議長 日程第3 「会期の決定」を議題といたします。
 お諮りいたします。この定例会の会期は、本日1日といたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇相原 學議長 御異議なしと認めます。
 したがって、会期は本日1日と決定いたしました。

 

   日程第4 議案第3号 秦野市伊勢原市環境衛生組合会計歳入歳出決算の認定について

   日程第5 議案第4号 秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の給与に関する条例の一部を改正することについて

   日程第6 議案第5号 秦野市伊勢原市環境衛生組合監査委員の選任について     

   日程第7 報告第2号 平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費精算報告書

〇相原 學議長 次に、日程第4 「議案第3号・平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計歳入歳出決算の認定について」から日程第7 「報告第2号・平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費精算報告書」まで、以上の4件を一括して議題といたします。
 組合長から提案理由の説明を求めます。
 組合長。

             〔組合長登壇〕

〇高橋昌和組合長 本定例会に提出した諸案件について説明をいたします。
 提出案件は、平成30年度決算の認定1件、条例の一部改正1件、人事案件1件、報告1件、合わせて4件です。
 初めに、「議案第3号・平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計歳入歳出決算の認定について」を説明いたします。平成30年度本会計の決算額は、お手元の決算書に記載したとおり、歳入総額337382,334円に対し、歳出総額323929,048円となり、歳入歳出差引額1億3453,286円を翌年度に繰り越しました。この繰越金のうちには、伊勢原清掃工場施設維持管理費の継続費逓次繰越額1013,000円が含まれているため、これを差し引いた実質収支額は1億244286円となります。また、本会計の予算現額に対する収入率は99.5%、執行率は96.4%でございました。
 それでは、平成30年度に実施した主な組合事業の成果を申し上げます。まず、はだのクリーンセンターについては、平成28年4月1日から開始した12年間の長期包括運営業務委託に基づき、運営事業者と連携しつつ、長期的な視点に立った安定的かつ安全な管理運営に努めました。また、施設での発電については、効率的な燃焼管理を行うことで最大限の発電量となるよう努めてまいりました。
 次に、伊勢原清掃工場については、設備や機器類の必要な整備を実施し、安全で安定したごみ処理及び施設の維持管理に努めました。平成28年度から進めている工場敷地内残留焼却灰等の除去については、当初の想定を上回る量の処理が必要となったことから、工期を令和元年12月まで延長しましたが、その後、順調に作業が進み、灰の搬出及び盛土材の搬入も完了しました。現在は、駐車場整備等を含む整地作業を行っており、11月末までには全ての工事が完了する予定でおりますが、引き続き地元住民の生活環境と安全確保に最大限配慮しながら円滑に進めてまいります。
 次に、秦野斎場については、施設の老朽化や将来的な火葬需要の増加等に対応するため、平成28年度から3か年にわたり増築改修工事を進めてまいりました。平成30年4月から増築棟の供用を開始し、円滑な火葬業務の遂行に努めながら、既存待合棟の改修工事や旧火葬棟の解体、駐車場整備等を進め、平成31年3月に全ての工事が完了しました。この増築改修事業の完了に伴い、本年4月から火葬炉7炉、待合室8室での運用を開始し、1日当たりの最大火葬件数を14件から16件へ増やしたほか、駐車場の全面利用も可能となりました。今後もより安全安心で安定的な管理運営を行い、御遺族、会葬者が最後のお別れをする場としてふさわしい施設となりますよう努めてまいります。
 次に、はだのクリーンセンター及び伊勢原清掃工場における環境保全対策としまして、煙突からの排ガスのほか、周辺環境の定期的な測定を行っています。いずれの施設におきましても、法令基準値を大幅に下回る良好な結果を確認しております。
 最後に、平成30年度のごみ処理の状況ですが、秦野、伊勢原両市から搬入された可燃ごみは6万2,456トンで、平成29年度に比べ2.8%、1,786トン減少し、また不燃、粗大ごみの搬入量は3,393トンで、平成29年度に比べ2.3%、76トン増加しました。可燃ごみの量は減少傾向にありますが、環境への負荷を減らし、ごみ処理に必要となる財政負担や施設更新問題等の解決のため、さらなるごみの減量、資源化を進めることが不可欠です。引き続き、住民、事業者、行政が一体となった取り組みを両市と協調しながら進めてまいります。
 以上、組合事業の概要を申し上げましたが、決算の事項別明細や主要な施策の成果は、地方自治法第233条第5項の規定により、明細書、調書及び報告書を提出していますので、細部の説明は省略させていただきます。
 なお、この決算について監査委員からは、審査書類はいずれも法令の定めるところに従って調製され、計数は正確に表示されており、予算の執行も全般的に所期の目的に従い、効率的かつ適正に運用されているものと認める。また、財産管理は適正に行われ、基金もその目的に従い適正に運用されているものと認めるとの意見をいただきました。
 次に、「議案第4号・秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の給与に関する条例の一部を改正することについて」を説明いたします。本案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴い、新たに導入される会計年度任用職員制度により任用する職員の給与の支給等について定めるため、改正するものです。なお、本条例の施行日は、令和2年4月1日といたします。
 次に、「議案第5号・秦野市伊勢原市環境衛生組合監査委員の選任について」を説明いたします。本案は、本組合監査委員のうち、組合議会議員から選任いたしておりました諸星光委員の任期が、去る9月10日をもって満了となりましたので、後任の委員に小沼富夫議員を選任いたしたく、地方自治法第196条第1項の規定により、議会の同意を求めるものです。
 次に、「報告第2号・平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費精算報告書」について説明いたします。本件は、平成28年度から3か年の継続事業として実施した秦野斎場更新計画推進事業における秦野斎場増築改修工事費及び秦野斎場増築改修工事監理業務委託料について、精算報告書に示した金額をもって完了しましたので、地方自治法施行令第145条第2項の規定により精算報告をするものです。
 以上で、本定例会に提出した全ての案件の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。

             〔組合長降壇〕

〇相原 學議長 提案理由の説明は終わりました。
 これより審議に入るのでありますが、議事の整理上、区分して行います。

 

    日程第4 議案第3号 平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計歳入歳出決算の認定について

〇相原 學議長 まず、日程第4 「議案第3号・平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計歳入歳出決算の認定について」を議題といたします。
 これより質疑に入ります。
 通告がございます。
 山田昌紀議員。

             〔山田昌紀議員登壇〕

〇8番山田昌紀議員 伊勢原市選出の山田昌紀でございます。ただいま相原議長より発言の許可をいただきましたので、「議案第3号・平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計歳入歳出決算の認定について」質疑いたします。
 まず1点目、決算附属資料の17ページ、3款衛生費についてでありますが、不用額が1億7835,814円と大きなものとなっております。その要因についてお尋ねいたします。
 2点目、伊勢原清掃工場の敷地内残留焼却灰及び汚染土壌の除去についてであります。この事業に関しては、平成28年度から進められていて、これまで多くの予算もつぎ込まれてきております。平成30年度においても、決算附属資料19ページによると、工場焼却灰処分委託費として3億3,6873,897円の決算額となっております。そこで、成果及び進捗状況についてお尋ねいたします。
 3点目、ごみ搬入量についてであります。平成30年度主要な施策の成果報告書39ページによると、可燃ごみが前年度比マイナス2.8%、不燃・粗大ごみについては前年度比プラス2.3%となっております。これらの要因についてお尋ねいたします。
 以上、壇上からの質疑といたします。2次質問以降は質問者席にて行います。明瞭な御答弁をよろしくお願いいたします。

             〔山田昌紀議員降壇〕

〇相原 學議長 施設課長。

〇小清水雅之参事兼施設課長 私からは、質問の1点目、款3衛生費の不用額1億7835,814円の要因についてお答えいたします。
 この主なものは、項1保健衛生費の目1斎場費の委託料で約750万円、それから目2施設計画推進費、これは秦野斎場の更新計画の事業費ですが、この工事請負費、これが約3,800万円、それから項2清掃費の目2工場費の需用費、これが約2,700万円、そして委託料が約1,840万円などとなっております。不用額の要因ですが、斎場費の委託料につきましては、平成30年4月から増築棟の供用開始に合わせて、施設の管理、運営に必要な各種の委託契約を締結しておりますが、入札等の競争による効果で予算を大きく下回る執行額となりました。施設計画推進費の工事請負費につきましては、平成28年度から3か年の継続費設定で進めてまいりました秦野斎場増築改修工事等の最終年度に平成30年度が当たります。年割額をもとにした建築工事等の予算額と支払い実績額の差額や植栽工事の入札執行残等によりまして不用額が生じております。
 次に、工場費における需用費の不用額の主なものは、修繕料で1,938万円となっております。不用額となった要因につきましては、修繕の執行段階において設備機器類の現況を踏査し、安全性かつ安定性に加え、経済性をも重視した修繕範囲の見直しを行いまして、次年度以降に先送りしても安定的な運転に支障がない項目を厳選し、必要最小限の項目に特化したことで不用額が生じたものです。また、委託料については、焼却灰を貯留している灰ピット内の水切りを適宜行うとともに、職員による簡易清掃を実施したことによりまして、灰ピット内を良好な状態で保持することができ、灰ピット清掃の実施が不要となったことや、可燃性粗大ごみを運搬車両に積み込む際に効率よく積み込むための工夫をしたことにより搬出台数を抑えられ、これらに係る委託料を減額できたことによりまして、不用額が生じたものです。
 私からは以上です。

〇相原 學議長 工場長。

〇廣田厚志工場長 私からは、2つ目の質問、伊勢原清掃工場の敷地内残留焼却灰及び汚染土壌の除去についての成果と進捗状況、そして3つ目の御質問でございますごみの搬入量の増減の要因についてお答えをさせていただきます。
 工場焼却灰処分委託費約3億3,687万円のうち、90トン焼却施設から生じた焼却灰の処分費約432万円の経常的な経費を差し引いた約3億3,255万円が残留焼却灰及び汚染土壌を除去するためにかかった経費でございます。平成30年度においては、残留焼却灰8,449トン、汚染土壌249トンの除去を行い、約3億2,410万円及び残留焼却灰の受け入れに係ります伊賀市への環境保全負担金といたしまして約845万円がかかっております。汚染土壌につきましては、平成30年度において全ての除去が完了いたしました。残留焼却灰につきましては、令和元年に残り2,034トンを除去し、5月に全ての除去が完了しております。なお、令和元年度までの継続事業として実施している伊勢原清掃工場敷地内残留焼却灰等除去工事については最終段階を迎え、駐車場整備等を含む整地作業を行っており、11月末までには全ての工事が完了する予定でございます。
 それでは、3つ目のごみ搬入量の増減の要因についてお答えいたします。可燃ごみ搬入量は、両市合計で6万2,456.67トンで、平成29年度よりも1,786.64トンの減少となりました。この減少の要因につきましては、秦野市の草木類や伊勢原市の剪定枝の資源化を初め、両市のごみの減量、資源化施策や市民、事業者に対する地道な周知活動の成果によるものと考えております。また、不燃、粗大ごみ搬入量につきましては、両市合計で3,393.43トン、平成29度よりも76.96トンの増加となりました。この増加の要因を特定することは困難でございますが、ここ5年ほどの推移を見てみますと、おおむね3,200トンから3,400トンの間で安定しているものと考えられます。今後も引き続きこの数値を注視していくとともに、両市と足並みをそろえ、ごみの減量化を進めてまいりたいと考えてございます。
 以上です。

〇相原 學議長 山田昌紀議員。

〇8番山田昌紀議員 ありがとうございました。まず、伊勢原清掃工場に関しては、この11月末までに全ての工事が完了すると。地元伊勢原の栗原地区を初め、多くの方が大変心配していた事情がございますので、最後まで徹底してやっていただければなと思います。
 では、2次質問させていただきます。先ほど衛生費の不用額について御答弁の中で、年割額をもとにした建築工事等の予算額と支払い実績額の差額や植栽工事の入札執行残等により不用額が生じたということ、秦野斎場に関してありました。平成28年度から3か年にわたり、増築改修工事を進めてきた秦野斎場でございます。平成31年3月に全ての工事が完成。これまでの工事内容と新施設の特徴的な点はどのようなものなのか、御答弁いただければなと思います。
 あと、もう一点、ごみの搬入量に関してですけれども、もちろん秦野市の草木類や伊勢原市の剪定枝の資源化、これが両市で徹底的に取り組んでいただいていることは承知しておるところでございます。ごみ減量に対する組合の取り組みとしては、きれいなクリーンセンターの施設見学者に対する啓発などが考えられておりますが、見学者数など、どのような状況であるのかをお尋ねしたいと思います。2点お願いいたします。

〇相原 學議長 施設課長。

〇小清水雅之参事兼施設課長 再質問にお答えいたします。
 1点目の秦野斎場の増築改修工事は、秦野斎場の敷地内で既存施設を運営しながら整備を進めてまいりました。平成2811月に建築、火葬炉設備、電気設備、機械設備、この4工事に着手いたしまして、平成30年3月までに火葬炉設備を含む増築棟部分が完成いたしまして、同年4月から火葬炉7炉、待合室4室で運用を開始いたしました。その後、平成30年度中に旧火葬炉棟の解体工事、植栽工事などを行いまして、平成31年3月には全ての工事が終了いたしまして、本年4月からは火葬炉7炉、待合室8室、1日の火葬件数を16件といたしまして運用しております。

 施設の特徴といたしましては、丹沢大山等の周囲の自然に溶け込む外観デザインといたしまして、川を隔てた住宅街から見て圧迫感が生じにくいよう、屋根は寄棟を採用しています。
 環境保全については、旧施設では排ガス対策について再燃炉のみに頼っておりましたが、新たな施設では基本計画で定めた環境保全目標値をもとに設計し、バグフィルターなどを追加いたしまして、燃焼状況を常に監視できるシステムを導入し、より環境に優しい施設といたしました。
 災害対策といたしましては、災害後に施設が継続して運転できることを目指し、建築基準の1.25倍の耐震性を確保するとともに、非常用発電機を装備いたしております。また、自然光を効果的に取り入れ、トイレ等の雑用水は雨水を再利用するなど自然エネルギーの活用を図っております。
 さらに、地産地消への取り組みとして、床フローリング、壁及びエントランスホールの天井には杉を主体とした秦野産の木材を使用し、秦野ブランド工芸品の組子細工を待合室入り口の欄間や照明カバー等に使用し、さらに伊勢原市産木材を使用したベンチをエントランス前や喫煙スペースに、場内には日向石のモニュメントを採用しております。
 新たな秦野斎場は、故人との別れをしのぶ大切な場にふさわしい施設として、適正な管理運営に努めてまいりたいと考えております。
 次に、2点目のはだのクリーンセンターの施設見学の状況についてですが、平成30年度の見学者は2,692人で、平成29年度と比較しまして176人の減となっております。見学者数は、やや減少しておりますが、小学校の見学が平成29年度は14校だったところ、平成30年度は17校に増加しております。小学生などの子供の見学は、家庭や地域に与える影響も大きいと考えております。今後も施設見学についてのPRを引き続き行っていくとともに、クリーンセンターニュース等による3Rの推進と、はだのクリーンセンターの情報発信等に努めてまいります。
 以上です。

〇相原 學議長 山田昌紀議員。

〇8番山田昌紀議員 ありがとうございました。施設見学、すごく大事なことだと思います。やはり子供というのは、必ず家に帰って親に、こんなことを言ったよ、こんなことをやったよ、こんな注意をされたよ、ごみはこうしなければいけないのだよということを必ず親に伝えますので、その取り組みは大事だと思います。答弁にもございますけれども、家庭や地域に与える影響は本当に大きいと思います。ぜひそれは多くの子供に、その危機というか、ごみを減らさなければいけないのだよということを伝えていっていただければなと思います。
 あと1点、これはもう私の本当に近所なのですけれども、伊勢原市では剪定枝の資源化をやっているのですけれども、どう回収するのかも、やはり私の近所ではまだ認識が足りなかったみたいで、長さ50センチに切れば持っていってくれるよということを近所のおばちゃんが言っていました。やはりちゃんと個別回収とか、伊勢原でいうと環境美化センターへ持っていくという、そういうシステムをちゃんともっと周知徹底していただけると、さらに資源化するのかなと考えますので、進めていただければなと思います。
 これに関連して、最後もう一点質疑をさせていただきたいと思います。令和7年度末までに焼却施設、はだのクリーンセンター1施設体制となるように可燃ごみの減量を、もちろん両市ともに進めておるところでございますけれども、その見通しはどうなのかお尋ねしたいと思います。

〇相原 學議長 施設課長。

〇小清水雅之参事兼施設課長 再度の質問にお答えいたします。
 1施設体制に向けた見通しですが、焼却施設を1施設とするためには、可燃ごみをはだのクリーンセンターでの年間焼却可能量、これが5万6,000トンと考えておりますが、ここまで減量する必要があります。平成30年度の搬入量約6万2,500トン、これは計画を約1,600トン下回っております。現状では順調に減量が進んでいるものと考えております。
 ただ、令和7年度までに、さらに6,500トン程度の減量が必要であると考えておりますので、両市においては、より一層の減量施策を強化していただき、組合といたしましても両市と協力して可燃ごみの減量に努めてまいりたいと考えております。
 以上です。

〇相原 學議長 他にございませんか。

             〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇相原 學議長 これで質疑を終わります。
 これより討論に入ります。

             〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇相原 學議長 討論なしと認めます。
 議案第3号を採決いたします。
 議案第3号を認定することに賛成の議員の起立を求めます。

             〔賛成者起立〕

〇相原 學議長 賛成全員であります。
 したがって、議案第3号は認定することに決定いたしました。

 

    日程第5 議案第4号 秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の給与に関する条例の一部を改正することについて

〇相原 學議長 次に、日程第5 「議案第4号・秦野市伊勢原市環境衛生組合職員の給与に関する条例の一部を改正することについて」を議題といたします。
 これより質疑に入ります。

             〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇相原 學議長 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。

             〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇相原 學議長 討論なしと認めます。
 議案第4号を採決いたします。
 議案第4号を原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。

             〔賛成者起立〕

〇相原 學議長 賛成全員であります。
 したがって、議案第4号は原案のとおり可決されました。

 

    日程第6 議案第5号 秦野市伊勢原市環境衛生組合監査委員の選任について      

〇相原 學議長 次に、日程第6 「議案第5号・秦野市伊勢原市環境衛生組合監査委員の選任について」を議題といたします。
 本件については、一身上の事件と認められますので、地方自治法第117条の規定に基づき、小沼富夫議員の退席を求めます。

             〔小沼富夫議員退席〕

〇相原 學議長 これより質疑に入ります。

             〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇相原 學議長 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第5号については、討論を省略し採決に入りたいと思います。
 これに御異議ありませんか。

             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇相原 學議長 御異議なしと認めます。
 したがって、議案第5号に対する討論を省略することに決定いたしました。
 議案第5号を採決いたします。
 ただいま議題となっております議案第5号については、これに同意することに御異議ありませんか。

             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

〇相原 學議長 御異議なしと認めます。
 したがって、議案第5号については、これに同意することに決定いたしました。
 小沼富夫議員の着席を認めます。

             〔小沼富夫議員着席〕

    日程第7 報告第2号 平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費精算報告書

〇相原 學議長 次に、日程第7 「報告第2号・平成30年度秦野市伊勢原市環境衛生組合会計継続費精算報告書」を議題といたします。
 これより質疑に入ります。

             〔「なし」と呼ぶ者あり〕

〇相原 學議長 質疑なしと認めます。

 

    日程第8 一般質問

〇相原 學議長 次に、日程第8 「一般質問」を行います。
 一般質問は、発言通告一覧表に従い、順次質問を行います。
 阿蘇佳一議員。

             〔阿蘇佳一議員登壇〕

〇5番阿蘇佳一議員 こんにちは。秦野市選出の阿蘇佳一です。相原議長の許可をいただきまして、発言通告に従い質問させていただきます。
 1、財政の健全化について。人口減少、少子高齢化社会の中で、令和元年6月末現在、国の借金は約1,105兆円、赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで1人871万円の借金です。県の借金も大変増えております。約5兆1,000億円の借金です。1人55万円。私は、国からの交付金あるいは県からの補助金が、今後先細りになることを大変懸念をしております。また、秦野市の借金約813億円、市民1人50万円です。伊勢原市の借金は約405億円、市民1人40万円です。また、平成30年度末現在の二市組合の借金であります組合債の償還残高は約60億円を超えております。組合財政の健全化のためには、行政のスリム化、コストカットが必要であります。今後に向けた組合債の償還計画はどうかお聞かせ願いたいと思います。
 2、ごみの削減について。食品ロスあるいはプラスチックごみ対策が大変報道されております。また、有料化についても問題視されておりますけれども、どのような計画があるのかお聞かせ願いたいと思います。
 また、市民は多く知りませんけれども、現在、秦野市ごみの処理に約18億円使われております。また、伊勢原市におきましても約105,000万円ごみ処理に使われております。令和3年の状況で、令和7年から有料化へ議論がされようとしております。しかし、市民は全く実感がないと思います。もっとしっかりと、秦野でごみ処理に約18億円かかっているのだよ、伊勢原市で約105,000万円かかっているのだよ、だからこのままでいけば有料化も議論の対象だよということを、市民にしっかりと私はお知らせすることが大切であると思います。
 また、食品ロスの発生や廃プラスチックの処理に関して大変深刻であるということが、マスコミにおいていろいろと発表されておりますけれども、そのようなことについてもしっかりと秦野でどういう現状なのか、やはり市民にしっかりと知らせることがもっと大切であると思います。まず1問目に、排出される可能性の可燃ごみの組成の中身についてお知らせ願いたいと思います。
 3、災害ごみについて。台風15号、千葉県で大変大きな被害がありました。50年に1度と言われておりますけれども、最近は10日に1回、まさにそういうペースで大きな台風が発生しております。特に台風15号が過ぎたばかりなのに、台風19号におきまして、1018日の報道では79名の方が亡くなった。行方不明が10名、堤防の破壊が52の河川で73か所。神奈川県におきましても、18日現在ですけれども、14名が亡くなった。3人が今でも不明である。また、近くの相模原、停電や断水も今は解消されましたけれども、大変深刻な状況が続きました。また、日本の大きな観光の有名な都市、箱根におきましても登山鉄道が十数か所、土砂崩れその他で復興の長期化が懸念されております。全国各地で大規模な災害が発生しておりますけれども、組合ではこの災害ごみに対してどのような対策を行っているのか。
 私も何度かいろんな現場に行きましたけれども、災害ごみが山積みをされております。そうすると、最近もそうですけれども、火災が発生したり、有害なガスが発生したり、また復興の大きな妨げになっているのが現状です。私は、たまたま秦野、伊勢原は大きな災害に遭っていませんけれども、この平常時において災害が発生したときにどのような対応をするのか、しっかりと訓練あるいは市民に公表していくべきであると思いますけれども、3点についてお考えをお聞かせ願いたいと思います。
 2次質問は、質問席で行います。よろしくお願いいたします。

             〔阿蘇佳一議員降壇〕

〇相原 學議長 事務局長。

〇沼崎千春事務局長 阿蘇議員の御質問にお答えいたします。御質問は大きく3点、財政の健全化、ごみの削減、災害ごみについてでございました。
 初めに、財政の健全化についてお答えをさせていただきます。本組合の主たる財源は、秦野、伊勢原両市からの分担金でございまして、平成30年度の決算では財源の50.5%、16億円余りが分担金でございます。したがいまして、組合の財政運営は、まさに両市の財政運営と不可分の関係にございます。その両市におかれては、他の自治体と同様に、生産年齢人口の減少などによりまして、一般会計歳入の約5割を占める市税収入が伸びない一方、社会保障関連経費を初めとする義務的経費が年々増加傾向にあるなど、厳しい財政状況が続いているところでございます。
 こうした状況の中、本組合の経営のあり方は、両市の財政運営にも影響を及ぼしますし、同時に本組合が運営する施設は、いずれも市民生活にとって不可欠でございます。したがいまして、両市の財政状況を考慮しつつ、これまで以上に、適切かつ計画的な維持管理と整備に努め、効率的かつ効果的な財政運営に当たってまいりたいと思います。
 組合債の未償還残高について御紹会がございました。平成30年度末現在で、約605,600万円となっております。これは、はだのクリーンセンター建設事業に伴い、4か年にわたり借り入れた565,940万円と、秦野斎場更新事業、これに伴いまして3か年にわたって借り入れた181,760万円の未返済分の合計額でございます。この未償還残高は、平成29年度末の約623,100万円、これをピークとして徐々に減少に転じてはおりますが、今後組合の事業計画としましては、180トンの焼却施設の解体から不燃、粗大ごみ処理施設再整備までの一連の事業を予定してございます。事業化の時期は未確定ではございますが、この事業が動き出せば、約26億円ぐらいの新たな事業債の借入れが必要になると考えております。その場合、ピーク時の年間の償還額は、事業の実施時期にもよりますが、7億7,000万円程度になると見込んでおります。
 この組合債の償還に充てる財源としては、はだのクリーンセンターのごみ焼却の際に生じる余熱を利用した発電を行っており、そこで発生する余剰電力を入札により売却をしております。この売電による収入として、平成30年度は約2億7,935万円を得ておりまして、その全額を減債基金に積み立て、毎年の組合債の償還に充てております。これによって、両市の分担金への影響を軽減、緩和するとともに、予算の平準化も図っているところでございます。
 次に、2点目のごみの削減についてお答えいたします。排出される可燃ごみの中に含まれる食品残渣やプラスチック類等のごみの割合、すなわちごみの質、組成の変化についての御質問でございました。ごみ質の検査につきましては、ごみの適正処理の推進とともに焼却施設の維持管理のため、年4回実施することが環境省から求められております。はだのクリーンセンターにおいては、余剰電力の売却(売電)の際に必要なバイオマス比率を算定するため、このごみ質の検査、組成分析を毎月実施しております。
 組成分析は、収集車からごみピットに投入されたごみ、その中には家庭系あるいは事業系ごみ、こういったものがまじっているわけでございますが、そのごみを国が定めた組成分析方法である四分法というものによって行っております。若干御説明いたしますと、まずごみピットの中から、クレーンで1つまみ分、およそ1トン程度ですが、これをすくい上げまして、これをコンクリート上に展開して、よくかきまぜます。その後、4分割して、そのうちの2つを取り出してさらにまぜ合わせるといった作業を複数回行います。このようにして、ごみを段階的に均一化させ、偏りがないよう精度を高めた上で、内容物の種類の割合を調査しております。
 この組成分析により、可燃ごみとして収集されたごみの内訳がわかるわけでございますが、紙類やプラスチック類など7種類に分類をしております。結果としましては、紙類が約4割、布類が約1割、ビニール等のプラスチック類が約2割、それから木、竹、わら等の草木類が約1割、それから残飯や調理くず等の厨芥類が約1割、また不燃物やその他のごみが約3%含まれております。大きなごみピットの中の一部を取り出しての調査でございますし、また季節的な変動などさまざまな要因がございますので、組成の変化について一概に傾向性を見極めることは大変難しさがございますが、最近ではプラスチック類や剪定枝、落葉等の草木類の混入は減少しつつあると感じております。
 次に、3点目、災害ごみの関係についてお答えをいたします。本組合では、地震等の自然災害や火災等の事故に備えた災害対策基本計画及び危機管理基本マニュアルを定めております。その中で、平常時の危機管理、災害予防対策並びに緊急時の対応、災害応急対策について、人的、物的被害の未然防止や軽減を図るとともに、災害発生後の本組合の機能を保全し、迅速、適切な事業継続活動を実施するための基本事項を定めております。さらに、この危機管理基本マニュアルに基づきまして、個々の施設、組合の施設ははだのクリーンセンター、伊勢原清掃工場、秦野斎場、栗原一般廃棄物最終処分場と4つございます、この施設ごとに、個別具体の危機管理マニュアルを策定しております。
 大規模災害が発生し、あるいは発生の可能性がある場合には、これらのマニュアルに基づいて施設の被災状況等を確認し、安全確認ができた施設を順次稼動していくということになります。その際には、秦野、伊勢原両市を初め、関係機関との連携、調整等も重要だと認識しております。そのためには、平常時、日ごろからの備えが大事ですので、日常的に意識啓発に努めるとともに、災害を想定した対応訓練、伝達訓練、抜き打ちでの緊急連絡訓練等を行っております。先ほど議員からもございましたように、平常時から想定を超えた災害が起こり得ることを想定しながら努力したいと考えております。
 以上でございます。

〇相原 學議長 阿蘇佳一議員。

〇5番阿蘇佳一議員 それぞれありがとうございます。売電による収入が約2億7,935万円、少し売電の収入も減っているように思います。
 まず、第1の健全化について。斎場使用料やごみ処理手数料、本組合の貴重な自主財源であります。平成30年度には金額が改定されました。しかしながら、平成30年度決算審査意見書において、使用料及び手数料の改定について、今後も適切な時期に検証を行うよう指摘がありました。今後、自主財源の確保向けてどのような取り組みをしていくのか、お考えをお聞かせ願いたいと思います。
 2次質問の2、ごみの削減について。組成分析の状況を考慮しますと、食品ロス対策や廃プラスチックの徹底した分別により、さらなる削減余地があるものと考えられます。減量目標が達成できない場合、焼却施設の1施設化を実現するために、可燃ごみの有料化の懸念がありますが、組合としてはどのように考えているのか。また、有料化になった場合、市民1人の負担あるいは家族の負担はどうなのかお答え願いたいと思います。
 3、災害ごみについて。今、事務局長からも言われましたけれども、大変多くの被害が今発生しております。私は、被害想定の集積場について、どのような準備ができているのか。あるいは今、想定外という言葉が災害についてはよく言われますけれども、そのような想定外の被害が発生しているわけですけれども、それに対してどのような考えがあるのかお聞かせ願いたいと思います。

〇相原 學議長 事務局長。

〇沼崎千春事務局長 再度のご質問にお答えいたします。
 まず、財政の健全化の関係でございます。ごみ処理手数料につきましては、平成30年の10月から10キログラム当たりこれまでの190円を220円に改定をいたしました。改定に当たりましては、ごみ処理経費の増加に対応し、ごみ処理の直接経費に見合う額を徴収するという従来からの考えにのっとった額としております。この改定によりまして、ごみ処理手数料の平成30年度決算額は約2億9,725万円となり、前年度に比べまして約2,600万円の増となってございます。
 次に、斎場使用料については、平成30年の4月から、秦野斎場更新事業による新たな施設の供用開始に合わせて改定をしております。改定に当たりましては、施設の整備や火葬業務に要する経費と、適切な受益者負担のあり方を比較考量し、公共性や市場性も考慮した額にしたところでございます。この改定によりまして、斎場使用料の平成30年度決算額は約4,672万円、前年度に比べ約1,000万円の増となっております。
 秦野斎場につきましては、新たな火葬炉設備の瑕疵担保期間が令和2年度まで続きます。それまでの間、施設設備の稼働についての責任の所在を明確にするために、火葬炉の運転は火葬炉メーカーに委託したほか、個々の運営関係については個別事業者との個別委託方式としてございます。令和3年度以降については、これまでの個別委託方式を改め、施設の管理運営について指定管理者制度を導入する方向で現在検討しており、経済面や運営面などでの合理化、効率化を図りたいと考えております。
 また、自主財源の確保につきましては、使用料及び手数料も貴重な自主財源の一つでございます。消費税率改定の影響のほか、必要経費の変動やごみの減量状況を注視しながら、適切な時期に検証していきたいと考えております。また、もう一つ自主財源としましては、伊勢原清掃工場では不燃、粗大ごみを処理する際に発生する鉄類などの有価物についても入札により売却しておりまして、平成30年度決算では約3,912万円を歳入してございます。
 今後とも、両市の財政状況が厳しい中、組合としてもコスト意識を持ち、事業の優先度を見きわめながら、無駄を省き、効率的かつ計画的な事業執行に努めながら、財政運営に取り組んでまいりたいと考えてございます。
 次に、ごみの組成分析に伴う削減の関係でございます。令和7年度末までに焼却施設の1施設化を実現するために、秦野市のごみ処理基本計画、伊勢原市のごみ処理基本計画、また秦野、伊勢原両市と本組合の3者による秦野・伊勢原ブロックごみ処理広域化実施計画、この3つの計画では、いずれも中間目標年度である令和3年度を目標としておりまして、それまでに計画どおりにごみの減量が進まない場合は、家庭ごみの有料化に向けた検討をするということにしております。
 平成30年度の段階では、可燃ごみの目標値が6万4,045トンであるのに対し、両市合計のごみ量は6万2,456トンとなり、目標値を1,588トン上回る順調なペースで減量が進んでおります。これは、秦野、伊勢原両市の減量化への施策による効果であり、言いかえますと、両市の住民の皆様や事業者の皆様方が市とともに手間を惜しまず資源化、分別等を進めてくださった結果であると考えております。しかしながら、中間目標年度である令和3年度の目標値は6万678トンですので、さらなる減量を進めていく必要がございます。
 有料化についてでございますが、神奈川県内でも有料化の実施自治体が増えているのが現実でございます。しかしながら、秦野、伊勢原両市では、先ほど御説明しましたように、これまで減量がここまで進んできたというもの事実でございます。令和3年度まで2年残されておりますので、有料化に至らないよう、本組合といたしましても両市と協力、連携してごみ減量への取り組み、啓発を強化、継続してまいりたいと考えております。
 なお、有料化した場合の市民の負担についてでございます。今、この目標に向かって減量を進めるのが第一でございますので、独自での検討や試算は行っておりませんが、本年9月30日から有料化を実施した海老名市の例を御紹介しますと、海老名市においては県内の有料化実施自治体である藤沢市、鎌倉市、大和市の3市の決算額をもとに平均的な金額として設定したようで、市民1人当たりの経済負担は月額140円程度と算定しておりますので、4人家族であれば600円弱程度というふうに見られます。
 続いて、災害ごみの関係でございます。被害想定等のお話でございますが、まず神奈川県が公表している神奈川県地震被害想定調査によりますと、発生の切迫性があるとして、国が防災対策の主眼を置いている都心南部直下地震の場合、秦野、伊勢原両市では震度5強から6弱に見舞われ、災害廃棄物の発生量は、両市合わせて42万トンと想定をされております。これは、平成30年度に本組合が受け入れた不燃、粗大を含めたごみの全体量が6万6,000トンだったことを考えますと、非常に膨大な量であるということになります。
 家財道具や建材を初めとする災害廃棄物の仮置き場につきましては、両市が定めておりまして、秦野市では秦野市災害廃棄物処理計画において、寺山スポーツ広場など市内の公園等を中心に、約1万4,500平方メートルを仮置き場候補地としております。同様に、伊勢原市地域防災計画では、子易不燃物処理場など約1万3,000平方メートルを仮置き場候補地としております。こうした家財道具や建材を中心とする災害廃棄物とは別に、被災者や避難所の生活から発生する生活ごみについては、衛生管理の観点から両市において優先的に回収が行われ、本組合施設において受け入れ、処理することになると考えております。
 本組合の焼却施設が仮に被害を受け、使用できない場合や、またごみの発生量が焼却炉の処理能力をはるかに超えるようになった、要するに想定できないような事態に至った場合、これに備えまして、秦野、伊勢原両市と本組合を含みます湘南地域の5市3町1事務組合では協定を結んでおります。これは、神奈川県湘南地域県政総合センター管内5市3町1事務組合間における一般廃棄物等の処理に係る相互援助協定書及び災害廃棄物等の処理に関する基本協定書でございますが、各自治体間での災害ごみの収集、運搬、破砕、焼却等について、相互に協力して処理をするということになります。
 さらに、想定外ということですので、万が一湘南地域の全てが被災して、これらの協定で対応が困難になった場合につきましては、県に依頼して、さらなる広域での処理を依頼するということになると思います。
 以上でございます。

〇相原 學議長 阿蘇佳一議員。

〇5番阿蘇佳一議員 3次質問ということで、ごみの減量化について。今、事務局長からるる説明がありましたけれども、両市が減量に取り組んでいるところでありますけれども、組合においてさらにどのような取り組みをするのかお聞きしたいと思います。
 大変この議会は、秦野市、伊勢原市両市長が組合長、副組合長という立場で参加していただいて、両市の議員が議論できることは大変大事なことだと思っております。私も、伊勢原の小沼前議長と一緒に2年間議長をやらせていただきましたけれども、大変宴会が多くて楽しかったのですけれども、そこで憤りを感じるのは、ほぼ半分以上手をつけずに解散するケースが多くて、非常に食品ロスということについて疑問を感じていました。そういう中で、伊勢原市の広報、私鶴巻在住ですから伊勢原市の広報もよく見るのですけれども、この中で山副組合長もお思いだと思いますけれども、このままでは有料化になってしまうよという中で、まさに食品ロスのこと、あるいはプラごみについての警告、同時に令和3年度、もうすぐですけれども、そこのところで有料化あるいは有料化しなくてもいいのかの判断をするという非常にわかりやすいのが、記事が書かれていました。その中でもユニークだなと思ったのは、長野県の松本市の例を挙げて、宴会の中で食事の時間をつくる3010運動、大変おもしろいです。宴会が始まったら、30分は挨拶その他はあるけれども、食事しようよ。一通り御挨拶終わったら、最後の10分間はしっかり食べよう。松本市の例が出ております。
 今、先ほど1次質問で言いましたように、市民は有料化のこと、あるいはごみでお金が秦野市で約18億円、伊勢原市で約105,000万円かかっているなんていうことは全く知りません。私は、ごみの減量化をしましょう、言葉ではなく、きちんとお金がこれだけかかっているのですよ、これだけ無駄があるのですよということをしっかりといろんな形で市民にわかっていただく運動をしていただきたいと思います。
 また、京都市の場合も、今食品ロスというのが問題になっていますけれども、京都市では、1世帯当たり1か月5,000円ほどの使える食品を捨てている。年間6万円です。そして、全国で食品ロス11兆円の無駄があります。食品ロスというと、事業系と思われますけれども、そうではなく、平成28年度の日本の食品ロスの約643万トンのうち事業系が352万トンでありますけれども、家庭からの食品ロスも約291万トン、45%が家庭からです。市民の協力を得ながら、そういうことをきちんと市民に伝えて、この食品ロスのことを市民挙げて対応してもらいたい、あるいはそういう運動をしていかなくてはいけないと思います。家庭からの食品ロスの可食分、まだ食べられるところ、この除去が55%、家庭でも食べ残しが27%。あるいは、日本人のある意味では清潔さでしょうけれども、まだ食べられる食料も消費期限を理由に18%が家庭で捨てられております。横浜市では、プラスチック資源循環の行動計画案を策定し、天然資源の有効利用、温室効果ガスの排出抑制、海洋プラスチックゼロを目指すということを市民に訴えかけております。  また、先日、上野美術館に行く機会がありましたけれども、上野美術館のレストランや、コーヒーを飲んだりそういう場は、プラスチックは一切使っていません。紙のストローです。日本は、十分にそういう技術があると思います。多少高くても、日本人はプラスチックを減らす運動をするのだよと言えば、多くの方が私は賛成をしてくれると思っております。ですから行政が、あるいは商店街やそういうところに働きかけをして、しっかりとそういう運動を展開していただきたいと思います。
 そういうことで、もう少し具体的に私は市民に具体例を出して、今の伊勢原市の広報のようにもっともっと具体的に、京都市はこうしているよ、横浜市はこうしているよ、東京都のレストランはこうしているよということを具体的に訴えて協力を仰ぐべきであると思いますけれども、もう一度その取り組みについてお考えをお聞かせ願いたいと思います。  そして、災害ごみでありますけれども、多くの議員も災害ごみについて、先ほども議員控室で秦野市の議員からも伊勢原市の議員からも、災害ごみは今本当に真剣に考えなければいけないねという議論をしていました。再度災害ごみについての減量と、それから同時に停電や断水が起こった場合、焼却炉の稼働における影響が危惧されております。それによっては、大変有害なガスその他発生することがあります。ですから、停電、断水が今回台風19号では大きくあちこちで被害が出ましたけれども、その場合の焼却炉の稼働に対するどのような懸念あるいは危惧をしているのかお聞かせ願いたいと思います。

〇相原 學議長 事務局長。

〇沼崎千春事務局長 再度の御質問にお答えさせていただきます。
 まず、組合におけるごみ削減の取り組みについてのご質問でございます。まず、ごみ処理の役割分担でございますが、収集運搬から分別、資源化までの役割は秦野、伊勢原両市が担っており、本組合では中間処理以降、ごみとして搬入されたものの後処理、これを担っておりますので、一義的にはごみの発生を抑制する減量化施策は、両市において進められております。その上で、両市のごみ処理基本計画、それから3者によって策定したごみ処理広域化実施計画、この3つの計画にのっとり、確実に減量化を進めていくには、秦野市、伊勢原市、本組合の3者が協調して、同じ目標に向かって施策を進めていく必要があると考えてございます。
 また、ごみの減量には、ごみの分別の徹底が不可欠であり、可燃ごみとして出された中に混入している容器包装プラスチック、ペットボトル、古紙類、衣類等を減らしていくことが重要でございます。こうしたことから、秦野市、伊勢原市、本組合の3者で協議を重ねた結果、平成30年度から3者が一体となって、はだのクリーンセンターへ搬入される可燃ごみを対象とした展開検査を開始いたしました。展開検査では、資源物や不燃物といった本来搬入すべきでないものが混入していないかどうか、また許可条件に対する違反がないかどうかを確認し、指導、勧告するもので、それまでは事業系ごみを搬入する許可事業者に対し、許可・監督権を持つそれぞれの市が、それぞれに別個で行っておりました。本組合も加わった3者合同で行うことにより、検査体制、実施回数等の強化が図られたと考えております。今後は、この3者で協調した展開検査について、文書指導や勧告だけでなく、立入検査など、より実効性のある対応の強化を図り、事業系ごみの減量につなげたいと考えております。
 また、より多くの市民の方にごみ問題を理解し、減量へ向けた意識を高めていただくことも重要でございます。先ほど議員から御紹介がございましたように、伊勢原市では10月1日号の「広報いせはら」で大きく啓発活動をされました。また秦野市では昨年度から公共施設に最新ごみの状況ですとか処理経費を記載したパネルを置くなど、両市ともに見える化の努力をしているところでございます。本組合といたしましても、両市と手を携えながら、これまで行ってきた「はだのクリーンセンターニュース」による啓発や、ホームページでの情報提供に力を入れるとともに、施設見学などの機会を捉え、食品ロスや廃プラスチック等に関するテーマを取り上げたり、小学生の見学会においては、学校給食の食品残渣について考えてもらえるような啓発事業にも努力してまいりたいと思います。
 また、御紹介にございました松本市や京都市の取り組みについては、我が事として捉えてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

〇相原 學議長 阿蘇佳一議員。

〇5番阿蘇佳一議員 次に風間議員が控えていますので、これで最後にしますけれども、災害ごみのことでございますけれども、先ほど言いましたように各議員も大変関心、あるいはこの問題についての真剣な取り組みを考えております。新聞報道にありましたように、今回の台風で数百万トンの災害ごみが出た。処理に2年間はかかるだろうという新聞報道であります。また、発生が懸念されております南海トラフ巨大地震が起きたならば、災害ごみが約3.2億トン、またこの秦野、伊勢原もそうですけれども、首都圏直下型地震が起きた場合は1.1億トンの災害ごみが出ると言われております。
 先ほど事務局長が言いましたように、広域処理も大切ですけれども、例えば秦野の例で言えば、八尋議員もおられますけれども、株式会社日立製作所なり非常にすぐれた大手の会社もあります。私は、広域行政も大事ですけれども、今回のようにこれだけ多くの都市が一気に災害に遭うと、都市間協力も難しい点もあろうかと思います。もちろん都市間の協力は必要ですけれども、同時に民間事業者の皆さんにも、ぜひ、この災害ごみが発生したことにおいての対応協力というのを、平時においてもそういう対策を考えていただきたいということをお願いして、終わります。

〇相原 學議長 事務局長。

〇沼崎千春事務局長 申しわけございません。答弁漏れがございました。先ほどの御質問の中で、災害の関係で広域での停電、断水の影響について答弁漏れがございました。大変失礼いたしました。
 台風ですとか落雷のような停電となる可能性が予見できる場合については、はだのクリーンセンターの場合、電気系統を電力会社から切り離して運転を行う自立運転というのを実施しております。これは、突然電力会社側の設備に著しい電圧の変化が起きた場合に、送電網を通じて組合の施設設備に被害を及ぼす危険を回避するための措置で、台風15号の折には夜中の0時から朝8時まで自立運転に切りかえて、停電発生のリスクに備えておりました。ちなみに、台風19号の折は、あらかじめ計画していた定期点検のための焼却炉の停止を、台風が襲来する前には前倒しして行いましたので、特段の影響はございませんでした。
 なお、千葉県内でもこれと同様の対応をしたことによりまして、運転停止等のトラブルもなく安定した運転を行うことができた施設も複数あったというふうに聞いております。
 なお、断水につきましては、焼却炉の運転には水が不可欠でございます。この不可欠な水の供給ができなくなるおそれが出てきた場合には、施設内に確保している貯留水を使い、一定期間の運転は継続できると考えております。ただし、断水が長引いた場合には、焼却炉を停止せざるを得ないということになりますので、早期の復旧について、秦野市上下水道局の力添えをお願いすることになろうかと思います。
 以上でございます。

〇相原 學議長 以上で阿蘇佳一議員の一般質問を終わります。
 風間正子議員。

             〔風間正子議員登壇〕

〇4番風間正子議員 それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。テーマとしまして、秦野市、伊勢原市、そして二市組合の協力体制についてお伺いいたします。
 秦野、伊勢原両市の一般廃棄物の処理については、両市と組合がそれぞれ役割分担をした上で、協力して行っております。両市では、収集、運搬や分別、資源化等に関する業務を行い、組合ではごみが搬入された後の中間処理から最終処分まで担っていることは承知しております。
 私は、これまでこうした役割にかかわらず、ごみ処理行政全般についてのさまざまな課題と、3者で共有し、話し合うことが重要であるということを常に申し上げてきました。3者での協議、検討の場として課長級以上の職員による三者協議会があり、昨年度からは担当者レベルの研究会を立ち上げたと聞いておりますが、どのような体制でどのような協議が行われているのかお伺いさせていただきます。
 質問者席にて2次質問させていただきます。

             〔風間正子議員降壇〕

〇相原 學議長 事務局長。

〇沼崎千春事務局長 風間議員の御質問にお答えいたします。
 先ほど議員からも御紹介ございましたように、ごみの処理につきましては、秦野、伊勢原両市及び本組合がそれぞれの役割を分担しておりまして、ごみの収集運搬から分別、資源化までが両市、中間処理以降が本組合の担うところでございます。3者それぞれがみずからの責務を果たすととともに、施策を推進していく上では連携していくことが重要であり、不可欠であるというふうに思っております。そのため、3者で情報を共有しながら、共通する課題を検討、協議する場として、ごみ処理及び葬祭事務連絡協議会、通称三者協議会と呼んでおりますが、これを設けております。この三者協議会では、秦野、伊勢原両市及び本組合の部局長と課長級職員で構成し、必要に応じて開催をしております。
 また、この三者協議会とは別に、個別の課題に対応する必要が生じた場合、例えば新たな斎場の完成に向けた諸課題の整理、検討の必要が生じたような場合には、より機動的に研究、検討を進めるため、その都度、課長代理、主幹、技幹級職員や担当職員レベルでの研究会、検討会を組織してまいりました。しかしながら、この研究会、検討会の位置づけが、いま一つ明確でなかったこともあり、そこで協議した内容が、必ずしもそれぞれの組織に戻ったときに生かし切れていない、あるいは温度差があるというような面もございました。
 そこで、今年度から実効性のある体制とするため、この個別の研究会、検討会の位置づけを明確にする見直しを行いました。これまでの重要事項を検討する部課長級職員による三者協議会のもとに、具体的施策を検討し、調整する課長級職員による幹事会を置くこととし、さらに下部組織として、情報収集、調査研究を行う担当者レベルの研究会を置く3段構成に改めました。
 この研究会の一つであるごみ処理合理化研究会においては、ごみ処理に関して多くの課題がある中から検討する項目の優先順位を決めて検討を進めておりまして、今年度は自己搬入窓口のワンストップ化、三者合同展開検査のさらなる強化、両市の分別ルールや資源化の手法の比較検討を含む、効率的かつ効果的なごみ減量施策の検討などについての研究、検討を行っているところでございます。
 以上です。

〇相原 學議長 風間正子議員。

〇4番風間正子議員 ありがとうございます。大変積極的に3者の話し合いも進んできているのかなというふうに思います。この研究会でちょっと内容をいただきましたが、三者合同展開調査というのですか、これも要綱をつくりまして、平成30年ですね、これつくったということでいただきました。趣旨はそういうことであって、今事務局長がお話ししたようなことであって、2としては主体としては秦野市、伊勢原市、あと環境衛生組合がやると、3者ということ。また、事務の分担と、それから検査対象、検査内容、検査回数、従事者、検査場所、検査手順、検査結果の記録、報告、搬入者への指導ということが要綱に細かく書いてあります。大変よくわかりやすくできているなと思いました。
 あとは、これをどう生かしていくかということになりますので、私も何回もこのことについては、しつこくて申しわけないのですが、お話をさせていただいておりました。この研究会では具体的な課題について、今お話ししたように長年皆さん、ほかの議員たちもそうでしょうが、自己搬入、一般搬入の窓口のワンストップ化とか3者合同の展開調査、さらなる強化ですけれども、今やり出していますが、それからまた効率的かつ効果的なごみの減量の施策とか、こういうことを優先順位をつけながら、できることから実施していくということだと思います。
 実際、施策としてこのようなことが、結果としてどのようであったかということです。実際の施策として反映できたかどうかということと、また今後の新たな検討課題や取り組みはどのようなのか、またお伺いしたいと思います。

〇相原 學議長 事務局長。

〇沼崎千春事務局長 再度の御質問にお答えいたします。
 この3者による協議を踏まえまして具体化した事業についてでございますが、ごみ処理関係では平成30年度から3者が一体となって始めた展開検査がございます。事業系ごみを搬入する許可事業者に対する展開検査については、これまで事業の許可・監督権限を有する秦野市、伊勢原市が、それぞれ個別に年4回、所管する許可事業者に対して実施をしておりました。確実にごみ減量を進めていくためには、3者が協調して施策を進めていく必要があると。こういったことから、ごみ処理合理化研究会における協議を踏まえ、3者合同での展開検査を開始したところでございます。
 以前は、それぞれの市が年4回、職員2名体制で行っておりましたが、本組合も加わった3者で行うことによりまして職員は3人体制となり、また平成30年度の場合で計8回に増え、両市のいずれかが許可した事業者であっても3者合同でやっていることによりまして同日に検査を行えるとともに、3者それぞれの異なる視点からの検査が可能となっております。  なお、この展開検査につきましては、さらなる強化を図るために、実施回数の増加や、排出事業者等の適切な指導方法の検討などについても、現在検討を進めているところでございます。
 以上です。

〇相原 學議長 風間正子議員。

〇4番風間正子議員 ありがとうございます。このことによって、今までの回数より倍、何か8回ということでしたので、増えてきたのかなと思っておりますが、ほかの市でもそうでしょうが、検査をすることで確実に減ってくる状況はありますので、できましたらそういうことを、この三者展開実施要綱の中にも書いてあるとおり、やはり実施前と実施後の結果というのは、ちょっと市民というか、両市に対しても励みになりますので、やっぱりそういうことは少し明確に、どの時点でもいいのですが、出していただいたほうが、多分今までの4回よりは倍したところは、やっぱりそれだけのものが、成果があったというふうに私は思いたいのですが、そういうことを考えると、ぜひそういうのはどこかの場面で一度は出していただきたいなと思います。
 それと、うちのほうの、これは秦野市のほうだったのですが、平成19年度から、一応一覧表をもらいましたが、本当にまずまず平成19年度なんかはもう12月に4回やったきりで終わっているし、本当にこれだって見ると、本当にここの数年、平成27年度ぐらいからぐっと変わってきました。ただ、やっぱり毎月やっていないので、その月で6回とか何回ですので、年間にしたら12回ぐらいでは、ちょっと全然追いつかないなと思いますので、ですからやっぱりこれは計画的にやっていただければ、先ほど私もお話ししたような成果が見られるのではないかと思いますので、ぜひどこかの場面でそれはやっていただきたいと思います。
 それから、次ですが、先ほども少し私もお話ししましたが、市民がごみを自己搬入するとき、現在は秦野市民であれば秦野市の環境資源センターで搬入許可証を発行してもらってから、はだのクリーンセンターや伊勢原清掃工場へごみを持ち込むことになっております。伊勢原市も伊勢原市の環境美化センターで同じような手続をする必要があります。これは今までのとおりです。私は、平成29年のときの第2回定例会の質問で、この自己搬入の受付窓口の一本化、いわゆるワンストップ化について要望させていただきましたが、この検討の中でどのような状況に今現実的に運んでいるのか、実現可能なのかどうかをちょっとお伺いしたいと思います。

〇相原 學議長 事務局長。

〇沼崎千春事務局長 再度の御質問にお答えをさせていただきます。
 まず、展開検査の結果についての御意見をいただきました。これにつきましては、3者の中で協議をしながら、何らかの見える化ができないかどうかについては今後研究をしてまいりたいと思います。やはり啓発というのは非常に重要なことであると考えております。  また、ごみ処理施設の自己搬入の手続をワンストップ化でできないかという件についてでございます。まず初めに、現在の自己搬入の流れについてご説明させていただきますが、秦野市の場合は、秦野市環境資源センターに行っていただきますと、粗大ごみはその場で受け取り、粗大以外のごみについては市の許可証を受け取って、ごみの種類に応じて、はだのクリーンセンターまたは伊勢原清掃工場へ搬入するということになります。伊勢原市の場合は、伊勢原市環境美化センターに行っていただきますと、粗大ごみはその場で受け取り、粗大以外のごみについては市の許可証を受け取って、伊勢原清掃工場に搬入することになってございます。ワンストップ化の御提案は以前にもいただいておりますけれども、このようにそれぞれの市の状況、また本組合施設で処理できるごみの種類が、クリーンセンターと伊勢原清掃工場とで異なっている、こうしたさまざまな課題があるというのが実情でございます。  また、課題としては、搬入許可は秦野市、伊勢原市それぞれの市長の権限事務でございますので、その整理も必要でありますし、やるとなれば3者それぞれの条例改正も必要になると考えられます。さらに、搬入窓口や検査場所の整備、従事する人員の任用など、場所的、人的な課題もございます。また、ごみの受け入れ方法についても、可燃ごみだけでなく、粗大、資源ごみ等についても、両市の分別処理のルールが異なる部分がございます。1つの窓口であるにもかかわらず、両市でルールが違うということになれば、利用者の混乱を招くおそれもありますし、必ずしも効率的になるかどうかという点も、疑問が残ります。  このように、自己搬入のワンストップ化につきましては、多岐にわたる課題を解決し、両市の施策と協調して進めていく必要がございます。搬入者の利便性向上を最大限に考え、真に市民サービスの向上につながる対応となるよう、引き続き多角的な分析を行いながら、慎重な検討を行い、実現の可能性を探っていきたいと考えております。
 以上でございます。

〇相原 學議長 風間正子議員。

〇4番風間正子議員 この問題は何回かやってきまして、事務局長も言われたとおり問題、課題のほうがずっと羅列されてきたので、同じことだなと思いましたが、私もこの前90トン炉の伊勢原工場のほうへちょっと行ってみました。粗大ごみの関係がどの程度あるのかなと思って、写真は撮ってきたのですけれども、きょうスライド出ませんよね。だから、ちょっとできなかったのですが、やっぱり見てきたら4トン車1台ぐらいありましたね、確かに。
 それと、やっぱりあれを、あのごみであったら別にはだのクリーンセンターに持ってきても、1台ぐらいだったら別に問題ないような、今度また言うと置く場所がと多分言われると思うのです。置く場所はどうするのだ、窓口はどうするのだ、人はどうするのだとか、もう1つやると、ずっとそうやって来ますので、わからなくはないのですけれども、ただ私たちは、市民側はやっぱり利便性で、本当に窓口1本行ったら、そこでみんな排出したいというのが、どの方もみんな同じ心境だと思います。
 ただ、もう一つはだのクリーンセンターには、あの隣の、正面に入りますと右側に以前使っていました施設がありますよね。あの施設は、今あれですか、耐久化がだめで使えないのかどうかわかりません。使えるのかどうかもわかりませんけれども、あの施設も何か考えようによっては、そういう窓口にしてもいいのではないかなというふうに私は思っているのです。窓口がないとか何とかと言われるのであれば。だから、やり方で、結構スペースありますよ、はだのクリーンセンターだって。だって、やがては一本化になるのですよ。向こうをやめて、こちらに持ってくるわけでしょう。そうすると、粗大ごみだってやりようによっては、やっぱり置く場所を考えれば置けなくないのではないかなと。人もずっとそこに張りつけなければいけないかということだと、それもまた方法で、何かうまい方法ができるのではないかなと思いますので、ですから別にあれもこれもやれとは言っていませんが、ただやっぱり市民から見たら、皆さん早くそれはしていただきたいという、特に皆さん高齢化になってきますので、そこに行ってここに行ってというのは大変なのかなと思いますので、ですからそういうことは検討される、また行く行く検討していただくようになるかもしれませんが、そういう意味でいけば、あそこのスペースでそんなに難しいことなのかなとちょっと思ったのです。
 だから、できましたら3者会議で、きょうも今回秦野市の環境資源対策課の課長もいるし、伊勢原市の環境美化センター所長もいらっしゃるし、そういう方たちとやられるのでしょうから、そういうことも含めて、話されたと思うのですけれども、そういう状況を課長とか担当、じかに扱っている、市民と対面している課長なんかをもう少し利用して、二市組合が、そしてもう少し方法論を考えてもらったらどうですか。二市組合だけで考えると、やっぱりそういう感じになってしまうので、だからやっぱり担当、じかに市民に会っている課長級たちと一緒にお話ししたほうが、もしかしたらこういう方法があるよというのが出てくるのではないかと思いますので、ぜひそういうことをしていただきたいなと思いますので、答えもらえないですよね。どうですか、突然ですけれども、いかがでしょうか。

〇相原 學議長 事務局長。

〇沼崎千春事務局長 趣旨は大変よく理解できますので、秦野市、伊勢原市、また組合の3者でよく研究、検討してまいりたいと思います。
 以上です。

〇相原 學議長 風間正子議員。

〇4番風間正子議員 突然済みません。ごみのことについては、やはり自分たちの生活のものであって、人に頼むものではありません。だから、まずは自分たちが買う物を少なくして、まずはごみを少なくしていくことが大事だと思います。先ほどの阿蘇議員が言っていた食品ロスもそうです。やっぱり自分のところは、多分皆さんたち冷蔵庫を見ながら不要なものは買ってこない、なるべく。そういうもので、とにかく食品ロスもそうですし、それから要らない、リユースですね、不要なものはもう買わない。1つ買ったらそれを再利用してずっと使っていけるように、もうとにかく私たち一人一人もごみを削減をしなければいけない。3Rでそれをやらなければいけないというのは重々知っております。
 もう一つ、これがどうかということで、実はトラッシュという生ごみ処理機がありまして、これ全国生ごみリサイクル普及協会といって私も何十年もおつき合いしたところなのですが、これはまた別なタイプであって、私たちがずっとつき合ってきたのは堆肥ができるタイプだったのです。生ごみの全国リサイクルというのがあるのですが、これは消えるタイプですね、土壌菌で。それで、これが家庭用は30リッターぐらいのがあるのですが、ただこういう二市組合とか何かで大きなところで使えないのかなと思ったら、結構大きな会社が、大企業が使っているようです。これの大型がありまして、埋め込み式で、何か簡単に埋められてという、こういう何かトラッシュというのがあって、私、鳥獣被害をすごく心配したものですから、コンポストでやると、ちょっと心配だなと思ったのですが、これは埋め込んで、コンポストは上に足すのですが、これは土壌に埋め込んで、本当にふたのところだけが出ているだけで、ですからこれだと例えば鳥獣なんかも少しは悪さをしないのではないかなと思うのです。
 これは超スピードで分解して、場所をとらなくにおわなくて、半永久的ということで、相当何か、「縄文・弥生に始まり、ずっと長い間生ごみは燃やさなかった」というこの会社のテーマなのですが、これはこういうのがあるということであって、ただこれ今度見に行こうと思っていますが、大きな会社で結構1,000人ぐらいの会社でも、何か幾つか埋め込んで使っているところがあるようなので、ちょっと見てこようかなと思っていますが、こういうことも時代で言ってくる、生ごみ処理機というのもいろいろ変わってきますので、ですからこれやはり聞くと、これを埋め込んだことによって、これを置く60メートル間隔というのが、土壌が再生されるらしいです。だから、結果的にいい土ができてくるのかなと思うのですが、ただこれは消えるというか、堆肥を余り使う方法ではないのですが、私たちは堆肥を使っていきたいという気持ちがあったので、そういう方法でやったのですが、これはそうではなくて、だんだん月日がたつことによって小さくなっていくということらしいです。
 ですから、これをちょっと行ってきますが、いいものもどんどん出てきますので、別に両市で使ってくれということではないのですが、大きな会社でも、1,000人単位でも使っているということなものですから、ちょっと参考までにきょうは述べさせていただきましたので、きょうは両市の課長たちもいらっしゃるので、そんなこともあるということをぜひ知っていただければいいかなと思っております。
 それから、もう一つお願いしたいのは、今度議会のほうで、伊勢原市のほうもまだタブレットはなさっていないということですので、ぜひこれから伊勢原市もタブレットを議会に入れていただきながら、この二市組合もタブレットが使えるようにすると、ちょっといろんな撮ってきたものが見れるので、ぜひよろしくお願いいたします。お願いばかりです。
 以上で終わります。ありがとうございました。

〇相原 學議長 以上で風間正子議員の一般質問を終わります。
 これで「一般質問」を終わります。

 

〇相原 學議長 以上で、この定例会の会議に付議されました事件は全て議了いたしました。
 これで、令和元年秦野市伊勢原市環境衛生組合議会第3回定例会を閉会いたします。

          午前11時53分  閉 会